安倍首相がアイルランドを訪問

北アイルランドでG8サミットが開かれましたが、それに引き続いて安倍首相は今日アイルランド共和国を訪れています。日本の首相がアイルランドを訪問するのは初めてだそうです。

本日のアイリッシュ・タイムズ紙は1面から5面までG8サミットのニュースに費やしていますが、4面でほぼ全面を使って安倍首相のインタビューを掲載しています。まだ詳しく読んでないのですが、記者の質問から判断すると、安倍首相が先導する改革への期待 (と不安) みたいなのが読み取れます。

水曜日はいつもビジネス特集の付録が付くのですが、そこでは3面にわたって日本の市場をどう開拓すればいいかみたいな話が載っていました。これだけ日本が露出するのを見るのは初めてです。まあ当然っちゃ当然ですが、やっぱり首相が来ると扱いが違いますね。

アイルランドの会社にとって日本での可能性が大きいのは食品と医薬品のエリアだそうです。どちらもアイルランドの得意分野で、かつ日本が輸入しないといけないものばかりだからです。豚肉はいっぱいアイルランドから既に来てるみたいですけど、牛肉はまだこれからだとか、家畜の飼料の会社の成功物語とかが載っていました。薬品の方は、これから日本は高齢化が進むので医療関係の需要が伸びてくるみたいな話ですね。

アイルランドにはディンプレックスっていう電機メーカーがあるんですけど、普段目に入るのはヒーターとか簡単な作りのものばかりなんで軽く見てたんですが、今は日本にも支社をいくつも出して、日本で一番売上の大きいアイルランドの企業になっているらしい。据え付け型のヒーターとか家屋全体の暖房ソリューション (わかりやすく言えば、セントラルヒーティングでいいと思うんだけど、従来のセントラルヒーティングに再生可能エネルギー的捻りを加えたものか) を提供しているらしい。

日本の市場の特性としては、最初入り込むのが非常に難しいけれどもいったん突破口ができると実りは大きい。ホースの蛇口がいきなり開いたみたいにじゃんじゃん流れてくる感じ、と日本のマクドナルドに製品を納入しているダブリンの厨房器具製造会社の人が言っています。あとは、やっぱりビジネスのやり方が階層的 (上下関係) でほとんど封建的と感じるくらい、と言ってる人もいました。

私、実は今日は朝からアイルランドを離れてしまったので、安倍さんの来愛がどのように報道されるのかは現地レポートできません。うーん、残念です。