tarafuku10.hatenablog.com

国宝
Kokuho (2025年、日本)
5/8 at Lighthouse Cinema
監督: 李相日
出演: 吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作、宮澤エマ、中村鴈治郎、田中泯、渡辺謙
昨年、日本で大ヒットした映画がアイルランドでも公開されました。2人の歌舞伎役者の芸にかける思いをその生い立ちから丹念にたどります。2人の栄光と零落が織りなす人生模様がたっぷり描かれます。

魔女の宅急便
Kiki's Delivery Service (1989年、日本)
8/30 at Lighthouse Cinema
監督: 宮崎駿
出演: 高山みなみ、佐久間レイ、信沢三恵子、戸田恵子、山口勝平、関弘子、三浦浩一、加藤治子
『魔女の宅急便』をリバイバルでやっていたので見に行きました。2回上映したのですが、1回は吹き替え、もう1回は字幕つき。もちろん字幕 (つまり音声はオリジナルの日本語) の方を見ました。私がジブリの映画を見だしたのは『千と千尋の神隠し』ぐらいからなんですよね。『魔女の宅急便』も初めて見ました。37年前の映画ですが古さを感じません。ぬいぐるみのふりをするジジが秀逸ですね。

グラン・トリノ
Gran Torino (2008年、アメリカ)
9/27 TV
監督: クリント・イーストウッド
出演: クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー
試合開催を巡って揉めに揉めたアイルランド対イスラエルの試合をテレビで見たのだが、試合が終わった後にすぐに始まったのがこの『グラン・トリノ』。前から見たいと思っていたし、見だしたらとまらなかった。何よりも驚くのがこの映画が18年前のものだということ。ついこの間の映画だと思っていたが。朝鮮戦争の帰還兵であるウォルトは、いつも不機嫌だしアジア系への差別心もある。昔から住む自宅の周りはアジア系、特にベトナム戦争でアメリカ側で戦ったモン族は多くすむようになってしまった。昔はフォードの工場で働いていた彼は市場が日本車に奪われていくことも快く思っていない。隣に住むモン族の一家との関係も悪かったのだが、その家のタオという少年が同じモン族のチンピラ軍団にからまれるところを助けたことがきっかけで、その一家とぎこちない交流を始める。ウォルトはタオの父親になったように、男が生きていく上で必要な生活の知恵や技を教えはじめる。一方、チンピラ軍団からタオへの嫌がらせはエスカレート。ウォルトは、常識はずれの、しかし合法的な手段でタオを救おうとする。

存在の耐えられない軽さ
The Unbearable Lightness of Being (1988年、アメリカ)
9/29 Youtube
監督: フィリップ・カウフマン
出演: ダニエル・デイ=ルイス、ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン
この映画は大昔 (たぶんリリースされたとき) に見たと思うのだが、トマーシュ (ダニエル・デイ・ルイス) がいう「Take off your clothes」というセリフしか覚えてなかった。数年前に日本に帰ったときに思い立って小説の方は買って積ん読にしていたのだが、今月初めにプラハに行ったこともあって読みだしたら面白かった。映画も見返してみようということで Youtube で購入して見た。改めてみるとデイ=ルイスもビノシュも若い。クンデラはこの映画を気に入ってなかったようなのだが、小説の哲学的な思索が削げ落ちてエロチックなシーンばかりが目立つので、そのせいかなとも思う。プラハの春を潰しにソ連軍が町に入ってくるシーンは、当時の映像と新しく撮影した映像をモノクロで組み合わせて構成したらしいのだが、とても迫力があった。小説の方は飼い犬が病気になって安楽死させるシーンが丁寧に描かれていて泣けるのだが、映画の方はちょっとあっさりめだったかな。時代に翻弄された挙句に二人は悲しい結末を迎えるのだが、映画の最後は二人の幸せそうな笑顔と「I am thinking how happy I am」というトマーシュの独白で終わる。

The Lost Children of Tuam
The Unbearable Lightness of Being (2026年、アイルランド)
9/30 Lighthouse Cinema
監督: Frank Berry
出演: Monica Dolan
数年前、カトリック教会が運営する母子施設で重大な人権侵害が常態化していたことがわかり、大きなニュースになりました。カウンティ・ゴルウェーのチュアムという町に住むキャサリン・コーレスさんという主婦がイブニングコースで歴史のクラスに出席したのですが、その課題で地元の母子施設のことを調べたのが始まり。驚くような粘り強さで古い文献をあたり、証拠を積み上げた結果、全国ニュースに取り上げられ、国会で首相が謝罪するほどの事件となりました。こうした母子施設というのは、未婚で子供を産んだ母親が収容されるところです。当時は婚外子を産むのは道徳的にとてもよくないとされていました。生まれた子供も私生児ということで粗末に扱われ、多くの子供が満足な医療を受けられずに死に、きちんとお墓にも埋葬されませんでした。1922年 (アイルランド建国) から 1998 年までに、国内の18の施設で約9000人が死亡したと報告されています。この映画は事実に基づいて構成されたドラマです。どこにでもあるような田舎町の佇まいや家庭内のありふれた日常の中から、感情を揺さぶるパワフルなストーリーが立ち上がります。アイルランド系イギリス人のモニカ・ドーランという女優さんが、熱い思いを内に秘めながらもコツコツと辛抱強く調査を進める主人公を好演していました。母子施設のスキャンダルについて概要を知っていたということもあると思いますが、私はこの映画に強く引き付けられました。
ニュースになったときに私が書いたブログ記事はこちら。
tarafuku10.hatenablog.com
事件は日本語の記事にもなりました。
www.afpbb.com
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