たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

いそしぎと癒しとアストラッド・ジルベルト

今回は、とりとめもないことをツラツラ書きます。
 
暇だったのでYahooブログの「ランダムブログ」をクリックしていたら、ある人がアストラッド・ジルベルトの「いそしぎ」っていう曲について書いていた。
 
アストラッド・ジルベルト、昔好きだったなー、などと思いながら、そういや「いそしぎ」ってどういう意味だったっけ、と疑問に思ったのでググってみた。
 
そしたら「いそしぎといやし」っていうタイトルでブログを書いてる方がいた。この方は、小学校の高学年の頃、「この「いそしぎ」という言葉を、「やすらぎ」とか「哀しみ」などと同じような、「ある精神的状態を表現する言葉」であると解釈したのだった」らしいのですが、いやー、私は今のいままでそう解釈してましたわ。
 
実際の意味は、磯にいるシギ、つまり鳥の名前だったのでした。
 
この方も私も、「いそしぐ」という動詞があって、その連用形で言い切って名詞化した (「やすらぐ」→「やすらぎ」とか) と考えてたのでしたが、この方はもう一歩つっこんで「癒し」という言葉についても考察されている。
 
「癒し」は「癒す」っていう他動詞が名詞化したものですけど、私はこの「癒し」っていう言葉が苦手なんです。甘ったるくてちょっとむずむずする。この方も同じ考えで、それだったら自動詞の「癒える」を名詞化した「癒え」の方がいいんじゃないかと言っている。確かに「癒え」はかっこいい。「癒しを求めて」はむずがゆいけど、「癒えを求めて」は潔い。癒すのは自分なんだっていう意思が感じられる。
 
それで、Youtube アストラッド・ジルベルトの曲を検索してみた。代表作は、「イパネマの娘」ですね。
 
 
1964 年の映像で、スタン・ゲッツと一緒に出てるんだけど、この映像が笑っちゃうくらいにかっこよかったです。
 
冒頭、ジルベルトがまっすぐじゃなくて、散歩道風のセットをうねうね歩いて出てくるのがまずかっこいい。
 
最初からずっとジルベルトのワンショット。サビに入って、カメラが切り替わってアップになって、それでもジルベルトのワンショット。サビが終わって元のカメラに戻ってさらにジルベルトのワンショット。引っぱるわー。
 
歌が終わって間奏に入るところでカメラが左にパンするとゲッツがソロを吹いている。ゲッツ、いたんかい! ひとしきりゲッツのソロを聴かせたところで、ジルベルトがゲッツの横をすり抜けてフロントマイクへ。カメラが徐々に引いていくとカルテットが演奏しているのがわかる。みんな、おったんか! 再びカメラが寄って、歌の終わりはジルベルトとゲッツのツーショット。曲が終わると、カメラが切り替わって観客込みの広い絵。一気に緊張が解ける。広い絵あったんかい! 観客、おったんかい! もう、引っぱるわー。
 
1990 年頃だけど、アストラッド・ジルベルトのコンサートを観に行ったことがあります。横浜のベイサイド・シアターとかそんな感じの名前のところ。雪が降った後だった。道に積もってたから。
 
当時、私の好きな三大女性ヴォーカリストは、ジルベルト、ジェーン・バーキン、マリアンヌ・フェイスフルで、3 人ともコンサートに行ったんだけど、ジルベルトのだけなんか印象に残ってない。好きなんだけど。
 
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