たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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沖縄の基地

沖縄の友達んちに遊びに行ったのは 2005 年だったかな。宜野湾に住んでる人だったので普天間基地のすぐそばだった。沖縄の基地は、でかい、でかいとは聞いていたけれど、実際に行ってみると、びっくりするぐらい大きかったです。

 

高速道路を走っていたら、道路の横に看板が出ていて「流れ弾に気をつけよう」と書いてあった。流れ弾は気をつけてても当たっちゃうと思うんだけど、あれは本気だったのかな。今思うと、米軍に対する沖縄の人の一流の皮肉だったのかなとも思う。

 

今日のアイリッシュ・タイムズ誌に、沖縄の基地に反対する人の写真が掲載されていました。

 

イメージ 1

 

写真とキャプションだけで、記事はありません。っていうことは、この写真が物凄く多くのことを語ってるので、記事がなくても掲載したっていうことでしょう。

 

この写真がインパクトを持つ理由を考えてみると
(1) 抗議している女の人がほんとうに普通の人っぽい。(いかにも「運動家」みたいな人じゃない)
(2) 「基地」って漢字で書いてある手作りのプラカード。漢字だから、日本だってわかる (もちろん、正確にはアジアのどっかの国ってことになるんだけど、文脈的に日本って特定できる)。「No!!」って書いてあるから、何かに反対しているのはわかるし、文脈的には何に反対しているかは簡単に推測できる。
(3) 単色の黄色い合羽が映えている (写真だからそういうのも大事)
(4) 抗議している女の人が真剣だけど感情的にはなっていない。(泣きわめいたりしてると、ちょっと色物扱いされてしまうのではないか)

 

どうすれば海外メディアに取り上げられやすいか、日本で運動をなさっている方にとって、この写真はちょっと参考になるんじゃないでしょうか。

 

こっから先は、内田樹さんのブログからの受け売りです。
アメリカから見る普天間問題

 

アメリカ人のチャルマーズ・ジョンソンさん (元カリフォルニア大学教授で現在は民間シンクタンク「日本政策研究所」の所長) って言う人のテキストが紹介されてる。

 

ジョンソンさんによれば、普天間基地はいらない。代替地も必要ない。普天間でやってることは嘉手納でできる。米軍が統合を嫌がってるのは米軍内の縄張り (予算) 争いのせいで日本が関知することではない。

 

「日本政府は米国の軍需産業のためではなく、沖縄の住民を守るために主張すべきなのだ。日本人が結束して主張すれば米国政府も飲まざるを得ない。同じ日本人である沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに他の日本 人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない。」(ジョンソンさん)

 

より紛争地帯に近い韓国で米軍は基地を縮小したわけだから、日本での基地の縮小だって非現実的な話ではないそうです。韓国では「基地周辺でのレストランや商店への入店拒否などの激しい排斥運動を通じて国民の意思を示した」のだそうです (これは、内田さんが話したイギリス人の特派員の話)。

 

内田さんは、「なぜ、日本国民が結束して米政府に対して「基地は要らない」という要求をなすための合意形成を支援するといういちばん常識的な仕事をメディアは選択的に放棄するのか」と問いかけています。

 

基地関係の内田さんの記事ではこれも面白いです↓
基地問題再論