まだ紹介していなかったホウロウ看板があるのでまとめてご紹介します。一掃セールみたいな感じなので、5つの看板に特にテーマみたいなものはありません。
最初はエッソ・ガールの切り抜きホウロウ看板。エッソ・ガールの日本名は「しずくちゃん」です。高さ 60cm ほど。
このアイテムは実は購入するつもりはなかったんだけど、この次に競りにかけられるアイテムと間違えて入札してしまいました。ホウロウ看板を個人で集める場合は、英語で は Mancave とも呼ばれる男性だけでくつろぐ部屋に飾ることも多いわけです。主にタバコやお酒関係の看板が多いですが、車関係の看板の人気も高いです。ハンマープライスは260ユーロ。
次はトーマス・ドックレル・サンズという外装の会社のホウロウ看板。ダブリンのサウス・ジョージ・ストリートに会社はあったようです。1844年の設立で1890年に有限会社化。現在はもうこの会社は存続していないと思います。いつ会社を閉じたのかはわかりませんでした。ハンマープライスは120ユーロ。
次はライオンズ・ケーキの看板。日本のボンカレーの看板のように、店の軒先に取り付けるタイプですね。ハンマープライスは110ユーロ。
ライオンズ・ケーキは1894年に設立されたイギリスの会社です。1894年にロンドンのピカデリーでティーショップをオープンし、1909年からこれをチェーン店として拡大するほか、ホテル経営や食品製造にも手を伸ばして多角化します。1960年頃から会社は傾き始め、会社としてはもう残っていないのですが、ライオンズ・ブランドのケーキ (タルトなど) は今でも販売されているようです。
最後は、フラーズというチョコレートのホウロウ看板。これはお店の軒先に吊るすタイプです。ハンマープライスは220ユーロ。
フラーズは、ウイリアム・ブルース・フラーというアメリカ人がイギリスで始めた会社のようです。1889年にフラーさんは何かの展覧会でイギリスを訪れます。その展覧会で彼が作ったケーキが好評だったようで、彼はそのままイギリスに留まり、ロンドンのオックスフォード・ストリートにお店を開きます。ここから会社が成長し、1947年にはダブリンにも工場を作ったようです。会社は1959年にフォート・グループというホテル・レストラン・チェーンに買収されます。このフォート・グループは後にグラナダというコングロマリットに買収されます。グラナダはマンチェスターでグラナダ・テレビジョンという放送局をやっていた会社で、今はITVになっています。
参考資料: J. Lyons & Co.
最後はペリエの丸い看板。これは新しいもの。蚤の市で5ユーロだか10ユーロで買いました。