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ジェルストンズ・オールド・アイリッシュ・ウイスキー

ジェルストンズというアイリッシュウイスキーの記事がアイリッシュ・タイムズに掲載されていたので翻訳してご紹介します。

 

このウイスキーはこれまであまり宣伝活動をしてこなかったのか、あまり話題になっているのを見たことがありませんでした。といいますか、正直な話、私、今回このウイスキーのことを初めて知りました。記事にも「レーダーにひっかからないように操業していた」(直訳) と書いてありますのでそういうことなんでしょう。

 

ジェムストンズは歴史のあるブランドのようで、昔の経営者の子孫の方がブランドを復活させたようです。北アイルランド生まれでニュージーランド人のあの有名俳優もこのウイスキーの熟成に一役買っているようです。

 

(翻訳ここから)

ベルファストニュージーランドの一族をつなぐジェルストンズ・オールド・アイリッシュウイスキー

2020年11月18日

文: ジョン・ウィルソン (John Wilson)

 

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過去数年間、ジェルストンズ・オールド・アイリッシュウイスキー (Gelston’s Old Irish Whiskey) には目立った動きはなかったが、ここにきて顧客基盤を拡大する準備ができたようである。ジェルストンズを取り仕切っている男の名前はジョニー・ニール。彼は、1869年に創業者のサミュエル・ジェルストンからジェルストンズを購入したハリー・ニールの玄孫 (やしゃご) である。また、ジョニー・ニール氏の母方の祖先はグリノールズ・ジンを所有していた一族でもある。アルコール事業の血が彼の身体に流れているのは間違いない。2005年、彼は英国の最初期のクラフト・ジン蒸留所であるホイットリー・ニールを創業した。この蒸留所は現在はヘイルウッド社が所有している。

 

「私たちの一族はウイスキーになんらかのつながりがあるんだと昔から思っていたので、2007年に調査を始めた」とニール氏は言う。「しかし、実際に形になったのは5年前のことだった。ハリー・ニールはアルスター銀行で働いていたが、1851年のゴールドラッシュのときにメルボルンに移住し、食料品を販売する店を立ち上げた。大金を稼いだ彼は、パーシヴァル・ニールなど彼の兄弟に株を譲渡し、ベルファストに戻ってきた。1861年、彼はサミュエル・ジェルストンの未亡人からジェルストンズを買収した。ハリー・ニールは1891年に亡くなったが、一族は1920年代後半まで事業を継続した」

 

ニール氏はジェルストンの名前を再登録した。「ヘイルウッド社が経営に参加したとき、ジョン・ティーリングを介してブッシュミルズの古い原酒を樽で購入することができた。1991年から貯蔵庫で眠っていた樽に加え、2001年および2003年に熟成を始めた樽もいくつかあった。私たちは、25年モノのウイスキーを、アイルランドアメリカ、日本でリリースすることができた」

 

オリジナルのジェルストンズと同様に、新しいジェルストン社も他の蒸留所、主にウェスト・コーク蒸留所から原酒を購入し、自社ブランドを構築している。幅広い種類のウイスキーが取り揃えられている。

 

奇遇にも、最新のリリースであるシングル・ポット・スティル・ピノ・ノワール・フィニッシュは、彼のいとこで、パーシヴァルの子孫である俳優のサム・ニールから提供された樽で21か月間熟成されている。サム・ニールは、ニュージーランドのセントラル・オタゴにあるワイナリーの経営者としても成功しているのである。甘く熟したレッド・フルーツの風味を持つこのウイスキーは、専門店やオンラインで 49.99 ユーロで購入できる。

 

(翻訳ここまで)