アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズ第八弾です。
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左端はイーガンズ (Egan’s)。こちらはシングル・グレーンですが、シングル・モルトなどのウイスキーも出しています。アイルランド中部のタラモア (Tullamore) で手広く事業を営んでいたイーガン家。19世紀ごろからはウイスキーも手掛けていたようです (蒸留ではなくボンダーとして)。イーガン家の子孫が2013年にウイスキー事業を復活させました。
写真中央はナッタージャック (Natterjack)。ウォーターフォード県のキルマクトーマス (Kilmacthomas) にあるゴーティノア・ディスティラーズ社のウイスキー。新しい会社ですが、キルマクトーマスの織物工場だった古い建物に蒸留所を作る計画です。ナッタージャックというのはカエルの一種です。
写真右はグレース・オマリー (Grace O’Mally)。メイヨー県のInis Tine Uisce Teoranta社が、グレート・ノーザン蒸留所の原酒からつくったブレンド・ウイスキーです。2017年のリリース。グレース・オマリーは、16世紀に活躍したアイルランドの実在の女海賊です。
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左端はダニー・ボーイ (Danny Boy)。クーリー蒸留所で蒸留・ブレンドしたものだとラベルに書いてある。この製品の700mlボトルは見たことないんですよね。いま「Danny Boy Whiskey」で検索すると、同名の15年モノのシングル・モルトがヒットする。600ユーロの高級品。ウェブサイトに使用されているロゴは、このミニボトルのロゴと同じ。連絡先には北アイルランドのベルファスト近郊の住所が掲載されている。ちょっと経緯は不明です。
写真中央はミラーズ (Millars)。ラベルには「Est. 1843」と書いてあります。元々はダブリンのアダム・ミラー・アンド・カンパニーという会社が作っていたもののようです。このミニボトルのラベルには、ラウズ県ダンダルクの A. Millar & CO の名前が印刷されていて、ここが販売元のような印象を与えているのですが。。。あるショップのウェブサイトには、原酒はクーリー蒸留所のものと書かれていました。
写真右はアイリッシュ・アメリカン (Irish American)。メイヨー県アキル島 (Achill Island) にあるアキル・アイランド蒸留所のウイスキー。蒸留所は2019年設立。以前からアイリッシュ・アメリカンのブランドでアイルランドを販売していましたが、新しく蒸留所も作ったということでしょう。写真のウイスキーはブレンドですが、シングル・モルトも出しています。
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左の3つは、ダブリンにあるケルティック・ウイスキー・ショップというウイスキー専門店のもの。グレート・ノーザン蒸留所あたりで蒸留された原酒を使って、プライベート・ブランドのような形で作られたものと思われます。シングル・モルト・ウイスキーであり、ラベルにはそれぞれケルトの意匠が描かれています。
右端は、これもケルティック・ウイスキー・ショップが出しているものなのですが、ダブリンの紋章と「Dublin」の文字が描かれています。アイルランドには県が32あって (北アイルランドを含む)、ダブリンはその1つ。実はすべての県のミニボトルがあるのですが、さすがに32個全部集めるのは大変なので、ダブリンだけ購入しました。
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こちらは、ゴルウェーのガラヴァンズ (Garavan’s) というパブが出しているものです。やはり原酒はグレート・ノーザン蒸留所あたりで蒸留・ブレンドされたものを使い、プライベート・ブランドのラベルを付けたものではないでしょうか。グラスとセットになっていて、クリスマスや父の日などのプレゼントに最適なボックス入りです。
アイリッシュ・ウイスキーのミニボトル紹介シリーズは、今回でひとまず終了です。長らくお付き合いいただきありがとうございました。