ルーク・ケリーの像がまた落書きされたと30日の新聞に出ていました。
Luke Kelly sculpture on Sheriff Street vandalised for fifth time https://t.co/nGaOsz7Qhq
— The Irish Times (@IrishTimes) 2020年5月30日
去年の1月に建てられたばかりなのですが、落書きされるのは今回で1か月ぶり5回目。清掃にもお金がかかるし、こんなことが続くようなら像の移転も考えないといけないと、落書きされるたびに市議会議員が言っています。
それでは、これまでの落書きの歴史を見てみましょう。左上から時計回りに2019年6月、2020年1月、2020年3月、2020年4月の落書きです。
なんか、どうしてもメガネを書きたいみたいなんですよね。同一犯でしょうか。
30日は天気がよかったので、午後に散歩がてら像を見に行きました。そしたら、すでに掃除されていて、ケリーさんの顔はさっぱりしていました。
ルーク・ケリーの像はダブリンには2つあります。どちらも2019年1月に建てられたもの。1つは南側のセント・スティーブンス・グリーン・ショッピング・センターの近くにあり、もう1つは彼が少年時代を過ごした北側のシェリフ・ストリートにあります。落書きされているのはシェリフ・ストリートのもので、ヴェラ・クルートさんというアーチストの作品です。
ルーク・ケリーはザ・ダブリナーズというアイリッシュ・トラッド・バンドの中心メンバーでした。ボーカルとバンジョー担当。独特の激しい歌い方が特徴で、政治や社会問題についても積極的に曲に取り入れていました。ダブリンのワーキング・クラス・ヒーローの1人と言ってもいいのではないかと思います。
ルーク・ケリーは1984年に脳腫瘍のため43歳という若さで亡くなりました。ダブリナーズの方は、もう1人の中心メンバーだったロニー・ドリューも脱退するなどメンバー・チェンジしながら結成50周年の2012年まで活動を続けます。その後は、残ったメンバーでダブリン・レジェンズというバンドを結成して演奏を継続しているのですが、どうも今年の9月にダブリナーズの名前でロンドンで2回ほどコンサートを開催するようです。