今日の朝 (アイルランド時間)、女子ボクシング・ライト級の準決勝があって、アイルランド代表のケリー・ハリントン選手がタイのセーソンデー選手を判定3-2の僅差で破り、決勝進出を決めました。これで少なくとも銀メダル確定です。
ケリー・ハリントン選手は16歳からボクシングを始め、現在31歳。タラ (Tallaght) のセント・メアリー・ボクシング・クラブ所属です。2018年の世界選手権ライト級で金メダルを獲っていますが、五輪出場は今回が初めて。2020年の欧州予選でイギリスのキャロライン・デボア選手を4-1の判定で破って出場権を獲得しました。
先日、テレビのニュースでハリントン選手の地元が盛り上がっているという話題をやっていて、私のウチから歩いて行ける距離だったので、昨日ランチのついでに見に行ってきました。
その地元というのはダブリン1区のポートランド・ロウ (Portland Row) という通りです。マウントジョイ・スクエアの近くですね。このあたりはインナーシティーのワーキングクラスの人々が多く住む地域です。
通りに入ると、ほぼすべての家の前に、小さなアイルランド国旗が万国旗風につなげて飾られているのがわかります。
それから、ほぼすべての家の窓に、ハリントン選手のポスターがかざられています。
この大きなフラッグが貼られている家。こちらがおそらくハリントン選手の実家です。窓には健闘を祈るカードが何枚も貼られています。
それからこちらは子供たちからの応援メッセージですかね。これもハリントン選手の実家の前に張り出されています。
こちらの動画は、ダブリンのバスカーのミックさんという人が (有名な方?)、ハリントン選手のために曲を作ってご両親の前で披露したという動画。近所の人も集まって来てとてもハッピーなムードです。
決勝戦は8月8日のアイルランド時間午前6時(日本時間午後2時)からです。相手はブラジルのフェレイラ選手。健闘を祈ります。
ここからは余談ですが、ポートランド・ロウの近くに『ドラキュラ』の作者のブラム・ストーカーがむかし住んでいた家というのを見つけました。こんなのあるのは知りませんでした。
こちらが正面。ブラム・ストーカーの「Welcome to my house.」から始まるテキストが書いてあります。後の方はこの写真からは読み取れないんですが、読み取ってしまうと後悔しそうな気もします。
それから、こちらが側面。棺桶に入ったドラキュラ伯爵。その上に邪悪な目つきのコウモリが描かれています。この建物は、キラーニー・ストリートとバッキンガム・ストリートが交差する角にあります。
2021/8/9追記
ハリントン選手は8/8の試合で見事金メダルを獲得しました。