ダブリンの中心に近いところにリバティ・レーン (Liberty Lane) という通りがあります。200メートルほどの短い裏通りです。セント・スティーヴンス・グリーンから歩いてすぐそばのところですね。
この通りの特徴は、通り全体がストリート・グラフィティに覆われていること。
いつからこんなふうになったのか?
RTE のあるラジオ番組のアーカイブで、この通りで生まれ育ったおじさんが思い出を話しているのを聞きました。
このとき、番組の司会者はリバティ・レーンを何の変哲もない通り (It’s got no character) と形容しています。それが2008年9月。上のリンク先のページにはおじさんの写真が1枚掲載されているのですが、バックグラウンドのリバティ・レーンにはほとんど落書きは見えません。
私はこの通りで過去にも何回か撮影しているのですが、初めて撮影したのが2011年3月。そのときはもうグラフィティでいっぱいでした。2008年9月から2011年3月の2年半の間に何かが起きたことがわかります。
で、新しくカメラを買ったので、4年半ぶりにリバティ・レーンの撮影に行きました。ここ2か月ぐらいの間に下見も含めて4回ほど行って何度も撮影したのですが、そのうち2回、絵を描いている人がいました。この通りのグラフィティは随時アップデートされているということのようです。
今回撮影して動画にしたのがこちら。字幕をオンにすると説明テキストが表示されます。
手振れが気になって何度も撮り直したのですが、やっぱりもうちょっと訓練が必要ですね。たぶん、もうちょっとゆっくり歩かないといけないのかな。
あと、いいBGMが見つかって良かったです。こういういい曲を無料で使わせてくれるのはほんとうにありがたいです。
上に紹介したラジオ番組に出演していたおじさんによれば、1960年代、この通りにはさまざまな工場や工房が軒を連ねていたそうです。馬具屋が蹄鉄を熱するときに発する匂い、家具工場の木材や接着剤の匂い、ビスケット工場の甘い香り、養豚場のえげつない臭いなど、さまざまな匂いがこの通りには立ち込めていたと、懐かしそうに語っていました。
以前撮影した映像をご紹介します。
2017年4月の映像はこちら
Graffiti, Liberty Lane, Dublin, Ireland. (March 2017) 落書きストリート (アイルランド・ダブリン) - YouTube
2011年3月の映像はこちら
Graffiti, Liberty Lane, Dublin, Ireland (March 2011) 落書きストリート (アイルランド・ダブリン) - YouTube
ギャラリー:
2021/10/12追記
英語版の動画もアップロードしました。