たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

飲食店での全面禁煙

東京オリンピックに向けて、日本でも飲食店での全面禁煙を法制化するかどうかみたいな議論が盛んです。

 

アイルランドの飲食店も屋内は全面禁煙なんですが、日本での議論とちょっと異なるところがあるので、それについて書いてみたいと思います。

 

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日本の禁煙推進派の人の中には、欧米に比べて日本は遅れているという人がいますが、これは一概には正しいとは言えません。

 

屋内の禁煙については日本の方がゆるいですけど、屋外の禁煙については日本の方がきついのです。

 

これは、禁煙を推進するための原則が、日本では「公共の場所での禁煙」なのに対し、欧米では (少なくともアイルランドでは) 「職場での禁煙」だからです。

 

今ではオフィスではほとんど禁煙だと思いますが、オフィスワーカーに認められている副流煙を吸わない権利 (あえて権利といいますが) が、なんでサービス業の労働者には認められないのか、という話なのです。アイルランドでも全面禁煙の法制化にあたっては、バー・レストランの従業員で作る労働組合が、熱心にロビー活動を行ったと聞いています。

 

この間、ちょっと調べていてびっくりしたのですが、自宅であっても、なんかの作業をする人が家に来て働いている間 (洗濯機の修理とか、インターネットの設置とか) は、家の人もタバコを吸ってはいけないそうです。ただし、例外はあって、ホテルとか老人ホームはタバコが吸える部屋があっても構わないそうです。

 

あと、アイルランドのパブやレストランはたいてい一軒家かビルの一階にあって、テラス席や中庭なんかがあるわけです (屋内じゃないから当然タバコ吸える)。そこで、自然と分煙になっちゃうわけですね。

 

ところが日本だと雑居ビルに数十軒の小さいスナックがひしめいてるなんて状況は普通にあるわけで、外でも吸えないとなると、これは結構きついなあ、というのは理解いたします。

 

屋外の話でいえば、路上での喫煙を法律や条例で禁止してるなんてことはアイルランドではないです。もちろんマナーはありますけど、まあ道に吸い殻落ちてたりすることに無茶苦茶神経質ってことでもないんですよね。

 

私も昔はタバコを吸ってましたので、大きなことは言えないのですが、日本に帰ったときに飲食店で隣のテーブルの人がタバコを吸いだすとつらくてしょうがないです。それで、コーヒー飲みたくなると、自然にスターバックスに行ってしまうと、そういう状況になっております。

 

あー、あとアイルランドはいま、お店でタバコを商品として陳列するのも禁止です。買いたい人はレジで銘柄を言うと、店員さんが後ろの扉を開けて出してくれます。