たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2014 年 11 月

 
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One Million Dubliners (2014 年、アイルランド)
11/1 at Light House Cinema
監督: Aoife Kelleher
Featuring: Shane MacThomais
ダブリンにはグラスネビン墓地という大きな墓地がありまして、150 万人が埋葬されております。マイケル・コリンズとかエイモン・デヴァレラなど、数多くの有名人もここに眠っています。その墓地を舞台にいろんなエピソードを交えながら生と死のあいまいな境界線をなぞっていくドキュメンタリー。墓地の事務所常駐の歴史家で、ガイドも務めるシェーン・マクトーマスさんを語り部としてお話を進めていくんだけど、映画の撮影も終わろうかというとき彼が 40 代の若さで亡くなってしまって、彼のお葬式が最後のシーンになります。

 

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Mr. Turner (2014 年、イギリス)
11/7 at Light House Cinema
監督: Mike Leigh
出演: Timothy Spall, Dorothy Atkinson, Paul Jesson, Marion Bailey
19 世紀前半に活躍したイギリスの画家、ウィリアム・ターナーの伝記映画。彼の生涯の最後の 25 年ぐらいを描きます。

 

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Interstellar (2014 年、イギリス、アメリカ)
11/9 at Light House Cinema
監督: Christopher Nolan
出演: Matthew McConaughey, Anne Hathaway, Jessica Chastain
クリストファー・ノーラン監督の作品はほんとに仕掛けが大きいですね。こんなストーリーがよく思いつくもんだとただただ圧倒されました。

 

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The Imitation Game (2014 年、イギリス、アメリカ)
11/15 at Light House Cinema
監督: Morten Tyldum
出演: Benedict Cumberbatch, Keira Knightley
第二次世界大戦のときに敵国ドイツ軍の暗号を解読したイギリスの数学者、アラン・チューリングの物語。チューリングは天才的なひらめきと自分がこれと思った道を突き進む頑固さを持ち、ゲイでおそらくアスペルガー症候群。戦時に大きな功績があったにもかかわらず、戦後、同性愛行為で有罪の判決を受け (当時は同性愛は非合法)、ホルモン治療を受けさせられ、その影響もあったのか、1954 年に 41 歳の若さで自殺。暗号解読は軍事機密だったので、チューリングたちの功績は70年代まで公にされなかったのですが、2009 年になって当時のブラウン首相がチューリングに対して行った政府の仕打ちについて公式に謝罪しました。(このときニュースになったのは覚えていますが、当時の私にはあんまりピンときてなかった。)
特に裕福な家の出身ではない女性の暗号解読専門家 (キーラ・ナイトレー) とかロシアのスパイとか、映画のために作ったキャラかと思ったんですが、実在なんですね。こんなお話、映画にしたら面白くならないわけないです。ネタばれになりそうなので詳しく書きませんが、単純にイギリス万歳みたいな映画でもないです。そこまで戦略的に動かんといかんのか、みたいな。

 

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Winter Sleep (2014 年、トルコ)
11/22 at Light House Cinema
監督: Nuri Bilge Ceylan
出演: Haluk Bilginer, Demet Akbag, Melisa Sözen
カンヌ映画祭パルムドール受賞。ジェイラン監督の前作、「昔々、アナトリで」が面白かったので観に行きました。元舞台俳優で、今は山の上のホテルを悠々自適で経営している中年の男が主人公。教養もあって、地元の新聞にコラムなんかももっている。自分では、日本的にいえば面倒見のいい長屋のご隠居みたいに思ってるんだけど、道徳とか人生の目的とかすぐに言いだして独善的なので周りのみんなに敬遠されている。それは同居の妹も年の離れた妻も含めて。それにだんだんと気付いていく主人公。ゆっくりとした展開ですし、上映時間が長いので、ゆったりと時間が取れるときに観に行ってくださいね。

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