Gone Girl (2014 年、アメリカ)
10/3 at Light House Cinema
監督: David Fincher
出演: Ben Affleck, Rosamund Pike
妻が突然失踪し、妻殺しの容疑をかけられる夫。というスリラーかと思って見ていたら、後半は結婚に対する幻想を打ち砕くブラックコメディー。アンチロマンス映画です。若い恋人たちは見に行かないでください。熟年夫婦はたぶん苦笑いしながら楽しめます。
'71 (2014 年、イギリス)
10/10 at Light House Cinema
監督: Yann Demange
出演: Jack O'Connell, Sean Harris, Sam Reid
1971 年は北アイルランドの紛争が激しかった時期です。そういう時代を背景にしたアクションスリラー。当時のベルファストは壁ひとつを隔ててカソリックとプロテスタントが対立しているような状況。犯罪者を逮捕するためにカソリック地区に向かう警察を護衛する軍隊。兵士が2人はぐれてしまい、1人はIRAに射殺され、もう1人は逃げる。はたしてこの兵士は無事逃げ延びることができるのか。イギリスの警察/軍隊も IRA も腹黒いやつばかりです。北アイルランドのコンテキストを分かっていた方がリアリティーがあって楽しめるのか、それとも知らない方が純粋に娯楽として楽しめるのかはわかりません。これは娯楽作品といっていいと思うんだよな。北アイルランドの紛争をテーマにした娯楽作品は初めて見た気がする。
The Overnighters (2014 年、アメリカ)
10/17 at Light House Cinema
監督: Jesse Moss
ドキュメンタリーなんですけど、ノースダコタ州で石油が出たということで、全米から食い詰めた人たちが職を求めてやってくるわけです。だけど寝る場所がないということで、プロテスタント系の牧師さんが自分の教会に泊めてあげるんですが、町の人は治安が悪くなるので反対する人も多いわけです。牧師さんは家族と力を合わせて町の人の理解を得ようと頑張るわけですが、地元の新聞社が性犯罪者も泊っていることを嗅ぎ付け。。。みたいな感じで話は進みます。映画のポスターに「あなたがこの映画の結末をどのように想像したとしてもそれは必ず間違っている」と書いてあったので心の準備はしていたにもかかわらず、この結末は予測できませんでした。そこまで見てきた内容がまったく違う意味をもつようなそんな結末。
Jimi: All is by my side (2013 年、イギリス、アイルランド)
10/24 at Light House Cinema
監督: John Ridley
出演: André Benjamin, Hayley Atwell, Imogen Poots
ジミ・ヘンドリクスの伝記映画。ただし、イギリスでデビューしてから伝説のモンタレーのコンサートに旅立つまでのお話し。撮影はほとんどアイルランドで行ったらしい。権利がクリアできなくて、ジミヘンの曲がまったく使われてないという映画なんですが、当時の音楽シーンに興味のある人は必ず楽しめると思います。
Ida (2013 年、ポーランド)
10/25 at Light House Cinema
監督: Paweł Pawlikowski
出演: Agata Kulesza, Agata Trzebuchowska
1960年代のポーランドが舞台。教会付属の孤児院で育てられた少女が修道女になる誓いの儀式の前に唯一の親類である叔母に会いに行く。初めて会った叔母は、彼女がユダヤ人であることを告げる。そして叔母と2人で彼女の家族が殺されて埋葬されている場所を探すために旅に出ます。とても美しい映画。星五つ。どうお話を終わらせるのかと思っていたら、それも凄かったです。
Unbreakable: The Mark Pollock Story (2014 年)
10/26 at Light House Cinema
監督: Ross Whitaker
Featuring: Mark Pollock
北アイルランド出身のマーク・ポロックさんは目の不自由な人として初めて南極点に到達した冒険家で、学生時代はボート選手として活躍していました。ところが、2010 年に2階から転落するという事故で背骨を折り、下半身不随という障害も負うことになりました。この映画は、そんなポロックさんのチャレンジを追ったドキュメンタリーです。
Nightcrawler (2014 年)
10/31 at Light House Cinema
監督: Dan Gilroy
出演: Jake Gyllenhaal, Rene Russo
ジレンホール演じる主人公は鉄くずを盗んで売るような商売をしていたのだが、ある交通事件現場でフリーのカメラマンがショッキングな映像を撮影してテレビ局に売るという仕事をしているのを見て、自分も見よう見まねでその商売を始める。ところが、この男はサイコパスで、過激な映像を撮るためなら人が死のうが関係ない。すんごいダークなクライム・スリラー。
