American Sniper (2014 年、アメリカ)
邦題: アメリカン・スナイパー
2/19 at Light House Cinema
監督: Clint Eastwood
出演: Bradley Cooper, Sienna Miller
クリント・イーストウッド監督作品。イラク戦争で 160 人以上を狙撃して殺した実在のスナイパー、クリス・カイルを描いた映画。おもしろくないわけではないですが、イーストウッドの映画としてはちょっと物足りない感じがしました。戦闘シーンがわりとだらだらと続き、カイルが PTSD に苦しむのもありきたりっていえばありきたり。「クリス・カイルは私たちの英雄」っていう実感のない人にはちょっとわかりにくいのかもしれないな、と思いました。
Kumiko, The Treasure Hunter (2014 年、アメリカ)
2/20 at Light House Cinema
監督: David Zellner
出演: 菊地凛子、勝部演之
コーエン兄弟が監督した「ファーゴ」を現実の話だと思い込み (「ファーゴ」の冒頭に「この話は真実の物語です」みたいなフェイクのテロップが出るらしい)、隠された宝物を見つけ出そうと、雪に閉ざされたノースダコタ州のファーゴの街まで出掛けて行く東京の OL が主人公。人間関係にほとほと疲れた OL (菊地) の描写はけっこうリアリティありました。
何年か前に、映画「ファーゴ」の宝物を探しにきて亡くなった日本人女性がいるという話は、アメリカでかなり広まっていたそうです。その都市伝説に触発されてできた映画。実際には、失恋で世をはかなんでたまたまファーゴの街の近くで自殺した日本人女性がいた、ということらしいですが。
ちょっと不思議な雰囲気の映画なのですが、その不思議感を「日本」っていう道具立てに頼ると、日本を知らない人には効くでしょうけど、日本人にはそれは無効になってしまうので、ちょっとつらいところはありますね。
The Duke of Burgundy (2014 年、イギリス)
2/21 at Light House Cinema
監督: Peter Strickland
出演: Sidse Babett Knudsen, Chiara D'Anna
ピーター・ストリックランド監督の前作「バーバリアン・サウンド・スタジオ」は、イタリアあたりの B 級ホラー映画へのオマージュでしたが、今回の作品では 30 年ぐらい前に流行ったヨーロッパの B 級ソフトポルノに似た手ーストの映画です。製作・監督はイギリスなんですが、舞台はフランスで、出演者はヨーロッパ各国から俳優を集めています。レズビアン熟女ボンデージ物で、文芸物のような仕上がり。批評家の評価は非常に高いです。
White God (2014 年、ハンガリー)
2/28 at Light House Cinema
監督: Kornél Mundruczó
出演: Zsófia Psotta
飼い主の少女の意思に反して捨てられた犬が、野犬狩りに追われ、無理やり闘犬にされるなど、つらい目に遭いながらも野犬収容所を抜け出し、仲間の犬を率いてブダペストの街を我が物顔で疾走します。CG も使ってるんでしょうけど、犬の調教師さん、すごいな、と思いました。