たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

シングル盤

「ドーナツ盤」というタイトルにしたかったのですが、御覧のとおり厳密には違うので「シングル盤」です。

 

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毎月最後の日曜日はダブリン生協の蚤の市の日です。これまで何も買ったことなかったんですが、昨日初めて買い物をしました。シングル盤のレコード 2 枚で 2.50 ユーロ。

 

マッドネスの「Baggy Trousers」と「Embarrassment」です。1980 年のリリースだから 30 年以上前ですね。

 

Madness はスティッフ・レコードっていうレーベルからレコード出してたんですが、私はこのレーベルが好きで、学生時代にレコードを集めてました。高田の馬場にあった Opus One っていう輸入レコード盤屋さんで買うことが多かったです。アイルランドに来るときにほとんど売ってしまいましたけど。

 

輸入盤屋さんで売ってるのはだいたい LP で、シングル盤はほとんど見かけなかったので、イギリスのシングル盤ってこんなんだったんだ、という思いです。上の写真の右側のレコードのジャケットなんてペラペラの薄い紙です。左側の白いジャケットは汎用のものですけど、リリース時にも印刷されたジャケットはなかったのかもしれません。

 

あー、だけど、やっぱりこのレーベルのデザインはかっこいいな。

 

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LP だとコレクション・アイテムという感じがしますけど、シングル盤はいかにも消耗品という佇まいがいいですね。音楽はやっぱり物欲の対象ではなくて聞いたら終わりの方が潔いのではないでしょうか。

 

そういう意味では iPod なんかにデジタルデータの形でダウンロードして聞くのは目に見えるメディアがないわけですから、究極の刹那を楽しむということということで、本来的なライブの音楽の聞き方に近いのかもしれません。私も iPod で聞くのは好きです。

 

私の本棚には CD が結構並んでるんですが、最近はその色気のなさに愕然とします。なんであんなに一生懸命買ってたんでしょうか。先日、仕事でサウンドエンジニア (兼アマチュア・ミュージシャン、たぶん) の人と話をしたんですけど、CD はカセットテープと同じように死んでいくメディアだけど、ビニールのレコードは残るだろう、と言っていました。

 

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