国勢調査の一次集計

アイルランドでは 4 月に国勢調査が行われましたけど、その一次集計結果が発表されました。詳細な結果は来年にならないとわからないんだけど、概要だけ速報みたいな形です。

前回の 2006 年の調査から、人口が 8% も増えて 458 万人になったんだけど、これは専門家の予想を超える伸びだそうです。私もちょっと驚きました。2008 年くらいまでは経済の調子が良かったので入ってくる移民が多かったのは分かりますが、バブルがはじけて自分の国に帰ったり、それから職を求めて海外に出るアイルランド人も多いので、私なんかは人口が減ってるんじゃないかと思ってたくらいです。

人口増加の一番の原因は何かと言うと、子供がたくさん生まれたことだそうです。これによって、アイルランドは EU の中で最も若く (the youngest age profile, 平均年齢が若いってことでいいと思う)、扶養家族の高齢者が最もすくない (the fewest dependent older people, 働いてない高齢者の率が少ないってことかなー) 国になりました。

子供が増えるってことは、学費 (アイルランドは公立校は大学まで無料) や子供手当なんかが増えるということなんで、財政の負担にはなるわけだけど、長期的にはもちろん歓迎すべきことです。

前回の調査では通勤圏ということで、キルデア県、ウィックロー県など、ダブリンに隣接する県の人口の伸びが大きかったんだけど、今回はそれにも増して、一回り外の県の伸び率が大きかった。リーシュ県なんかは 2006 年に比べて 20% も人口が増えたそうだ。交通網が整備されたのも大きいと思うけど、リーシュ県からダブリンに通うのは結構たいへんと思う。