パンデミックの影響もあってアイルランドの家の値段が上がっているというニュース。
今年7月のアイルランドの家の値段は前年同月に比べて8.6%アップしています。これは過去3年間で最速の記録です。ちなみに6月は6.9%でした。
ダブリンは8,1%の上昇、ダブリン以外が9.1%の上昇です。
ロックダウンが始まった直後は家の売買はいったん停滞しましたが、それ以降はマーケットは活発化しています。
金利が非常に低いこと、在宅勤務が増えたせいで広い家を求める人が増えたこと、また活動が制限されたせいで (旅行などに行けなかった) お金が貯まったこと、などが影響していると見られます。7月には3822件の不動産取引があったそうです。
過去12か月間の全国平均の家の取引価格は310,641ユーロ。地域として最高額だったのはやはりダブリンで479,454ユーロ。ダブリンの中ではダンレアリ=ラスダウン地区が最高で649,916ユーロ。もう少し細分化してエアコード (郵便番号) 別に見ていきますと、やはり最高はダブリン4で809,509ユーロでした。
ダブリン以外で最も高いのはミッド・イースト地域で329,028ユーロ。カウンティではウィックローで412,396ユーロです。
アイルランド中央統計局 (CSO) の統計専門家であるヴィアチェスラフ・ヴォロノヴィッチさんによれば、「2020年は全般において価格の上昇はそれほどでもなかったが、終盤から上昇を初めてそのトレンドは今年も続いている」のだそうです。
KBCバンクのチーフ・エコノミストであるオースティン・ヒューズさんは、「値ごろ感が失われかけていること、ろうばい買い、自宅勤務の増加などが価格上昇の要因となっている可能性がある」と言っています。