たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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マネーの虎

昨日、テレビをつけっぱなしにしてたら、アイルランド版「マネーの虎」が始まった。第 2 シーズンの最初の回らしい。アイルランド版のタイトルは、イギリスなんかと同じで「Dragon's Den」(龍の棲み家) です。

 

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7 組ぐらい起業家が出てきたんだけど、マネー成立したのは 2 組。たまたまだと思うんだけど、アイルランド人の起業家は全員だめで、マネー成立したのは 2 人ともアイルランド生まれじゃない人だった。移民の人だからってことで、ちょっと点が甘くなった気もしないでもないけど。

 

1 人はトリニダード・トバゴ生まれの女性で、カリビアン・フードの製造販売をしてる人。それから、もう 1 人はドイツ人のおっちゃん。この人の本職はタイルを貼る人なんだけど、トイレの後ろのパイプのところがタイルをうまく貼れなくていつも見苦しい状態になるんだけど、それを隠すためのプラスティック製輪っかの製造販売。シンプルなアイデアです。

 

2 人とも投資希望額が数百万円と比較的少なかったのもあると思うけど、プレゼンテーションはやっぱりうまかった。トリニダードの女の人はプロフェッショナルなプレゼンテーションだったし、ドイツ人のおじさんは長い間ドネゴール (ものすごい田舎) に住んでるらしくて、ドネゴール訛りばりばりで朴訥さが好感持てるプレゼンテーション。

 

ドラゴン (投資する人、日本だと虎) は 5 人で、そのうち女の人が 1 人。で、おもしろいのは、一番きついこというのはやっぱりこの女の人。やっぱり、っていうのは、アイルランドは女の人のほうがきついこと言っても、社会的に許容されるようなところがあります。

 

歴史的に特権的な属性を持つ人 (男性であるとかそういう属性のこと) は、特権的に響かないようにある程度意識的にモノを言わないと、っていうのはあると思う。日本でも男性に対してそういうプレッシャーは結構あると思うんですが、あるエリアでは行きすぎじゃないかって思うくらい。サービス業とか。電車の車掌さんでも物言いがやけに中性的っていうか女性的で、もうちょっと普通でいいのにと思ったりする。

 

日本でやっかいなのは「長幼の序」みたいのが美徳とされてるから、年長者が特権的に振舞うのが許容されちゃうところ。そういう特権的な立場の人こそ気をつけて振舞わないといけないと思うのだが、「長幼の序」みたいのにただ乗りしちゃおうとおもえばただ乗りできて、ただ乗りしても批判されない。「長幼の序」って目下の人が目上の人を敬うっていう一方向的なものではなくて、目上の人も目下の人を慈しむっていう双方向的なもののはずなんだけど。

 

話は代わって、チェコでも「マネーの虎」をやってるらしくて、ドラゴンの 1 人が日本人だって。チェコでなんだか事業を手広くやっているらしい。こういう人がもっとでてくるといいですね。

 

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チェコ版ドラゴンのトミオ・オカムラさん