クリスマスが終わったのにまだこの曲の話をするのか、とうんざりの方もいらっしゃるかと思います。ごもっともでございます。悪いのは全部ボン・ジョヴィ師匠です。今年は『ニューヨークの夢』のことを何回も記事に書いたので、締めくくりにもう1つ書かせてください。
イギリスの著作権管理団体である PPL (Phonographic Performance Limited) の調べによりますと、21世紀に最も再生されたクリスマス・ソングはポーグス/カースティ・マッコールの『ニューヨークの夢』だそうです。
PPL は日本の JASRAC のような団体ですかね。PPL が今回発表したチャートは、テレビ局/ラジオ局でオンエアされた回数、パブ、クラブ、ジョークボックス、店舗などで演奏/再生された回数など、PPL が集めたデータに基づくものです。
『ニューヨークの夢』は1988年にリリースされたときには、ペット・ショップ・ボーイズの『オールウェイズ・オン・マイ・マインド』(プレスリーのカバー)に負けて、1位を獲れなかったんですよね。
『ニューヨークの夢』をプロデュースしたスティーヴ・リリーホワイト:「”時代を越えたクラシック” という言葉は、ほんの一握りの曲にのみ使われることが許される。そして、この言葉の定義からして、ある曲がこの定義にあてはまるかどうかを判断するには時間が必要だ。私はこの時代を越えたクラシックをプロデュースすることができて本当に幸せだ。カースティー (マッコール) がこの世にいないのは悲しいことではあるが、クリスマスが来るたびに彼女のことを思い出せるなんてすばらしいことじゃないか」
この曲が発表された当時、マッコールはリリーホワイトの妻でした。
さて、2位以下を発表します。
2位はマライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』。リリースは1994年。
第4位。ウィザードの『毎日がクリスマス』。1973年のリリース。ウィザードは、ELOの主力メンバーだったロイ・ウッドが結成したバンド。奇抜なルックスと分厚い音で人気を博すが3年で解散
第5位。クリス・レアの『ドライビング・ホーム・フォー・クリスマス』。1986年に『ハロー・フレンド』というシングルのB面としてリリースされたのだが、1988年にA面として再発売。このときはチャートで53位を記録。その後、2007年にリバイバル・ヒットで33位を記録すると、その後はクリスマスの時期になると毎年のようにチャートに顔を出すようになる。2018年にこれまでの最高位となる11位に入った。クリス・レアはお父さんがイタリア人でお母さんがアイルランド人。イギリスのミドルスブラ生まれ。
6位以下は次のとおりです。
第6位 - スレイドの『メリー・クリスマス・エヴリバディ』(1973)
第7位 - シェイキン・スティーヴンスの『メリー・クリスマス・エヴリワン』(1985)
第8位 - エルトン・ジョンの『ステップ・イントゥ・クリスマス』(1973)
第9位 – バンド・エイドの『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス』(1984)
第10位 – ジョン & ヨーコ & ザ・プラスティック・オノ・バンドの『ハッピー・クリスマス(戦争は終った)』(1971)
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— PPL (@PPLUK) 2020年12月25日