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ボン・ジョヴィによる『ニューヨークの夢』(ポーグス)のカバーが最悪だと評判の件

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2020年はもうこれ以上悪くなりようがないと思っていた皆さん、残念でした。

 

今週の初めにジョン・ボン・ジョヴィがクリスマスEPとしてポーグスの『ニューヨークの夢』のカバー・バージョンを発表したんですね。その出来が酷いとアイルランドの全国津々浦々から悲嘆と憤怒の声が聞こえてきています。

 

ダブリンのミュージシャン/DJのロブ・スミスさん。

 

 

 

ボン・ジョヴィのカバーを聞いた。これは、音楽史上最悪の出来事だ。ジョン・レノンの殺人とブライアン・マクファーデン(元ウェストライフ)のソロ・キャリアを含めても最悪だ。ジョン、ありがとうよ。「クリスマスが台無しになった」と子供たちが泣いているよ」

 

Dublin By Pub さん (ダブリンのパブについてのウェブサイト)。

 

 

 

ボン・ジョヴィのカバーを今聞いた。一切の誇張なしに正直に言おう。私の1日は台無しになった」

 

私も聞いてみましたが、救いようがありません。オリジナル版のリリース当時、30歳前後だったシェーン・マガワンとカースティー・マッコールが酸いも甘いも噛み分けたような深い陰影のある楽曲に仕上げたというのに、ボン・ジョヴィは58歳にもなってどうしたんでしょうか、この気の抜けたサイダーのような呑気さは。

 

演奏もですね、アイルランドの民謡ってこういう感じですよね、ってアメリカ人が思うタイプのアレンジなんですね。たとえばバイオリンの甘ったるい響き、アイルランドだと土産物屋のキャロルズでしかかかってないような音楽です。

 

それと、マガワンのパートとマッコールのパートをジョン・ボン・ジョヴィが1人で歌ってるんですよ。女性パートは横着せずに誰かに頼めばいいじゃないですか。ボン・ジョヴィとコラボしたい人なんかいくらでもいるんじゃないでしょうか。

 

それから、例の問題の歌詞ですね。Slut とか Faggot とか出てくる部分。ここも大幅に書き換えています。

 

元の歌詞:

You're a bum, You're a punk/You're an old slut on junk

Lying there almost dead on a drip in that bed

You scumbag, you maggot, You cheap lousy faggot

Happy Christmas your arse, I pray God it's our last

 

 ボン・ジョビの歌詞:

You’re a bum, you’re a braggart/You’ve lost all your swagger,

And the word around town is you ain’t much in bed,

You’re a squirrel ‘cause you’re nuts, You’re a kick in the guts,

Happy Christmas my arse I'll be glad it's our last!

 

 なんか、ボン・ジョヴィの方では男のセックスがうまくない、みたいな話になっています。

 

オリジナル版のプロデューサーだったスティーヴ・リリーホワイト氏。

 

 

 「この曲の史上最悪のバージョン。悪いね、ジョン。。。気恥ずかしくなるし、意味もない」

 

Youtube では、サム・ダウンの数がサム・アップの3倍以上。1000以上寄せられたコメントはほぼ否定的。ボン・ジョヴィは嫌いになってもジョン・ボン・ジョヴィは嫌いにならないでください、なんて悠長なことは言っていられない状況です。

 

ジョン・レノンの殺人やマクファーデンのソロ・キャリアよりも酷いボン・ジョヴィの『ニューヨークの夢』はこちらからどうぞ↓。

 

 

www.youtube.com

 

 

 

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