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ユーロビジョン・ソング・コンテスト

昨日はユーロビジョン・ソング・コンテストの決勝大会がありました。優勝はスイス、準優勝はクロアチアアイルランドは大健闘の6位でした。

 

ユーロビジョン・ソング・コンテストを全編通してみるのは二十数年ぶりになります。アイルランドに来た当初は3年ぐらいまじめに見た記憶があるのですが、そのあとは仕事が忙しかったこともあったし、このイベント自体にもそれほど興味を持てずにいました。

 

アイルランドはこのコンテストにめちゃくちゃ強かった時期があって、3年連続で優勝したりしたことがあったんですね。私がアイルランドに来たのは1993年ですから、ユーロビジョン・ソング・コンテストを初めてみたのは3連続優勝の真ん中の年ということになります。1994年に幕間の出し物として企画された7分間のダンス・ショーが、『リバーダンス』として世界中で親しまれるパフォーマンスへと成長したのはご存じのとおりです。

 

その後、アイルランドの成績は低迷します。東ヨーロッパの国々がこのコンテストに参加するようになり、近隣の国同士で高得点を付け合うといういわゆるブロック・ヴォーティングがアイルランド低迷の理由の1つとして挙げられることが多いです。

 

毒舌キャラとして国民的な人気のあった七面鳥のダスティンというあやつり人形や、歌も踊りも下手だけどその憎めない存在感だけで英国のタレント発掘番組を席巻した双子デュオのジェドワードなどを代表として送り出すなど、迷走気味だった時期もありました。

 

私がこのコンテストを見なくなったのも、全体的に曲が野暮ったいものばかりだったからなんですね。メロウなバラードがシンガロングできるキャッチーな曲ばっかりという印象でした。子供の頃に紅白をみていて演歌が続くとつまんない気持ちになるのに似ています。

 

しかし、今回久しぶりに見てみると、曲もステージ演出も格段にアップデートされていますね。楽曲なんか年配の人はついていけているのだろうかと心配になるほど激しいリズムと脱メロディー化。ほとんどのシンガーはダンサーを引き連れて歌うわけですが、男性のダンサーはだいたい上半身裸ですね。セクシーの定義もかわってきているようです。会場の中央に十字型の舞台がおかれ、後方の大きなスクリーンには映像が映し出されます。舞台の床もスクリーンになっているのでそこに映し出された映像込みで上からのカメラ・アングルを楽しむことができます。立体的な演出です。とてもゴージャスなステージでした。

 

点数の発表の仕方も変わりましたね。以前は各国が1点から12点まで全部を読み上げていたのですが、読み上げるのは12点だけになっていました。参加国がふえましたからね。各国のジュリー(専門家)の点数が最初に発表され、次に一般の電話投票に基づく点数が発表されたのですが、イギリスが電話投票で0点だったのがちょっとおもしろかったです。

 

点数発表が始まる直前のパディパワー (ブックメーカー) のオッズは次のとおりでした。

 

クロアチア 1.53 倍

スイス 5 倍

イスラエル 5 倍

フランス 15 倍

アイルランド 31 倍

ウクライナ 45 倍

フィンランド 67 倍

イタリア 91 倍

オーストリア 101 倍

と続きます。

 

最終的な順位は

1位 スイス

2位 クロアチア

3位 ウクライナ

4位 フランス

5位 イスラエル

6位 アイルランド

7位 イタリア

8位 アルメニア

9位 スウェーデン

10位 ポルトガル

最下位の25位はノルウェーでした。

 

アイルランド代表のバンビー・サグさんは私の期待を大きく上回りました。サタニックでダークなテーマの曲なのでどうなるかと思いましたが、ドラマ性があってダイナミックで圧巻のパフォーマンスでした。芸術点高かったと思います。スイスとクロアチアももちろん素晴らしかったのですが、私が個人的に好きだったのは民族音楽を取り入れてポップなナンバーに仕上げたアルメニア代表と、すっとぼけた黒服のおっさん6人組のエストニア代表です。

 

アイルランド代表のバンビー・サグさん

 

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