昨日、1875年のリバティーズ地区の大火事について書いたので、今日は最近のリバティーズについて書きたいと思います。ロックダウンの始まる前にあのあたりを歩き回ってきたので。
リバティーズ地区は昔ながらの下町情緒の漂う街です。リバティーズの真ん中を東西に横切るトーマス・ストリートは、以前は日用品を売る露店がいくつも並んでいたのですが、最近は2軒ぐらいしか出ていないようです。
また、ミース・ストリートにあるリバティー・マーケットには、雑貨を売るお店が集まっています。ここは健在。
最近はIT関係の会社が集まる工業団地ができたりして、若くてお金もある人たちも集まってきたことから、おしゃれな店もいくつかできたりしています。
これはその中の1つ。Legit という名のカフェ。ご飯も食べられます。
それから、このあたりを散歩していると、キリスト教関係の像がいくつか目に入ります。こちらはグレイ・ストリートとレジナルド・ストリートの交わるところにあるキリスト像。意匠を凝らした鉄製のキャノピーに守られています。
あと、こちらとか。
ザ・リバティーズは、18世紀の終わりごろからウイスキーの蒸留やビールの醸造が盛んだった場所です。世界最大の生産量を誇ったジョージ・ロウのトーマス・ストリート蒸留所、ジョン・パワーのジョンズ・レーン蒸留所、そしてジェムソンの傍流であるマロウボーン・レーン蒸留所など、一時期は半径1マイル(約1.6キロ) の中に40近くの蒸留所がひしめいていており、ゴールデン・トライアングルなどと称されていました。
アイリッシュ・ウイスキーの衰退により、20世紀の後半にはこの地区から蒸留所は姿を消していたのですが、2015年にティーリング蒸留所が操業を開始。その後も、ピアース・ライオンズ蒸留所、ダブリン・リバティーズ蒸留所、ロウ&コ蒸留所がオープン。現在は4つの蒸留所が稼働しています。