ブレグジット問題で、いま世界の注目を浴びているアイルランド/北アイルランドの国境の写真を撮ってきました。
今の国境はこんな感じ(下の写真、手前の看板のところ)。自由に通行できます。ここに検問所ができると、人の往来もモノの往来も滞るので、生活や経済への影響は大きいなあと。写真の場所は、デリー/バンクラナ間(A2/N13道路)です。
ブレグジットになると、ハードボーダー(検問所のある国境)になる可能性があって、それだけは皆避けたいと思っている。イギリスもアイルランドもEUも。
国境を越えて通勤/通学している人もいるし、南アイルランドでつくった農作物を北で加工して、また南に持ってきて売るとか。北の産物をダブリン港まで運んでそこからイギリスに持っていくとか。いま、イングランドのケンタッキーフライドチキンで提供されるチキンの多くはアイルランド産だそうです。
国境を越えて通勤/通学している人もいるし、南アイルランドでつくった農作物を北で加工して、また南に持ってきて売るとか。北の産物をダブリン港まで運んでそこからイギリスに持っていくとか。いま、イングランドのケンタッキーフライドチキンで提供されるチキンの多くはアイルランド産だそうです。
ちなみに、この「ここから北アイルランドです」の看板、「Northern」の語が消されていますね。これは、「アイルランドに北も南もないんだ。アイルランドは一つなんだ」と主張するアイルランド統一強硬派の方の仕業です。
ブレグジットやハードボーダーに反対する看板もいくつか立っていました。1枚目、シンフェイン党の看板。「50年経った。ブレグジットは私たちの権利への攻撃だ」。50年前の1969年ぐらいから北アイルランド紛争は始まりました。デリー(イギリス側の呼称はロンドンデリー)は紛争の激しかった場所。
2枚目。「検問所、許すまじ。」
3枚目。「ソフトボーダーもハードボーダーもいらない。アイルランドは1つなんだ」と、どさくさに紛れてアイルランド統一を主張する強硬派。
時間があまりなかったので、デリー観光はあまりできなかったのですが、フォイル川という大きな川のほとりにあり、中心街は城壁に囲まれている、とても美しい街です。
日本でどのくらい有名かわからないが、ベリーク・ポッタリーのショールームにもちょっと寄った。ベリーク (Beleek) も国境の街。
ダブリンに帰る途中、キャバン県ヴァージニアという町の近くで、郵便ポストと昔の電話ボックスが並んでいるのを発見。郵便ポスト好きの私としては見逃すわけにいかず、写真を撮りました。電話ボックスの方は残念ながら本来の機能は果たしておらず、各種観光パンフレットが置いてあって、観光客が自由に取れるようになっていました。