たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

EPIC アイルランド移民博物館

先週末は3連休で時間があったので、前から気になっていたEPIC アイルランド移民博物館というところに行ってきました。

 

3 年ほど前にできたこの博物館は、ダブリンのドックランド (港湾地区) にある CHQ (Custom House Quay) ビルディングという古い建物の中に入っています。この建物は、以前はお茶、タバコ、ワインなどの貨物を貯蔵しておく場所でした。

 

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写真: Jeremyspud

 

今は1階が飲食店街、地下が博物館になっています。映画「マイケルコリンズ」の1シーンもここで撮影されたそうです。

 

入場料は15ユーロ。音声ガイダンスがオプションで2ユーロ。残念ながら日本語はありません。

 

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写真: Epicchq

 

正直なところ、私はそんなにたいした博物館じゃないだろうと思っていたんですね。じゃがいも飢饉があっていっぱい移民しましたぐらいの話かな、と。

 

ところが、実際には内容は非常に充実していました。だいたいおおよそ90分ぐらいで見て回れますと博物館は案内していますが、しっかり見ていくとそれ以上の時間はゆうにかかります。一冊の本を一気に読み切るぐらいの気力が必要です。

 

飢饉や紛争を逃れるためや、同性愛/未婚で子供を産んだなどの理由で追われるように国を去った人々にも触れられますが、全体としては非常にポジティブなトーンの展示です。アイルランドはモノの輸出ではあまり知られていませんが、移民していった人々が新天地でさまざまな活躍をしています。そういう人たちにスポットを当てた展示です。

 

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科学、政治・人道、軍隊、美術、スポーツ、文学/娯楽(映画など)、飲食物など、さまざまなカテゴリにセクションが1つ割り当てられています。セクションは全部で20くらいある。単なるパネル展示じゃなくて、動画がふんだんに使われているし、いろんなインタラクティブな仕掛けも用意されていて楽しいです。
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おもしろいのは、ここから写真を撮ると最高の写真が撮れますよ、という看板が立っていること。SNS での宣伝効果を考慮することにも抜かりがありません。

 

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この看板のところから私が撮った写真がこちら。移民する人々が使った乗り物の変遷を立体的に示す模型です。写真が下手なのは私のせいです。

 

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この博物館、特に歴史に興味のある方は非常に楽しめるのではないかと思いました。ただ、小さいお子様向けではないかもしれません。

 

EPIC The Irish Emigration Museum
https://epicchq.com/