Good Vibrations (2012 年、イギリス、アイルランド)
4/5 at Light House Cinema
監督: Lisa Barros D'Sa, Glenn Leyburn
出演: Richard Dormer, Jodie Whittaker, Dylan Moran
北アイルランドのパンクロックの父、テリ・フーリーの物語。紛争まっただ中のベルファストで貧乏 DJ のフーリーはレコードショップ「Good Vibrations」をオープンする。これをレコードレーベルに発展させ、ベルファストの若いバンドのレコードを出してプロモーションし、アンダートーンズ (これはデリーのバンド) でブレイク。例のジョン・ピールがティーンエイジ・キックを 2 回連続してかけたエピソードもきっちり紹介されています。ピールやらアンダートーンズやらのそっくりさん総登場。閉塞した 70 年代のベルファストの街に音楽で光を灯すお話。
Compliance (2012 年、アメリカ)
4/6 at Light House Cinema
監督: Craig Zobel
出演: Ann Dowd, Dreama Walker
アメリカで実際に起こった犯罪に基いた映画です。ファーストフード店に刑事を名乗る男から電話がかかってくる。女性店員に財布を盗まれたという客の訴えがあったと。男はマネージャーに指示して店員を連れて来させ、ストリップサーチを行うことを命令する。命令はもっとエスカレートしていくのですが、驚くことに同種の犯罪が何十件も起こっているのだとか。そんなことはありえないと思うかもしれないけど、権威のある (ふりしてる) 人にうまいこと言われるとつい信じてしまう、ということもありますので気を付けてくださいね。
Trance (2013 年、イギリス)
4/7 at Light House Cinema
監督: Danny Boyle
出演: James McAvoy, Rosario Dawson, Vincent Cassel
「スラムドッグ・ミリオネア」のダニー・ボイル監督の作品。ギャンブル依存でお金に困った美術品競売会社につとめる男が絵画泥棒の肩棒を担ぐお話。と思いきや、そこから話が二転、三転する。3 人の主役の演技合戦が見ものです。
コクリコ坂から (2011 年、日本)
英題: From Up On Poppy Hill
4/11 at Lighthouse Cinema
監督: 宮崎吾朗
出演: 長澤まさみ、岡田准一
きっちり作り込んだよくできた映画です。おもしろかった。吾朗さん、ヒットしてよかったね。
おおかみこどもの雪と雨 (2012 年、日本)
英題: Wolf Children
4/12 at Light House Cinema
監督: 細田守
出演: 宮崎あおい、大沢たかお
ああ、これは素晴らしい映画。出会った彼氏がオオカミだったというアニメならではの荒唐無稽でファンタジーな出だしなんだけど、2 人の子供を授かった後、彼はあっけなく死んでしまう。そこからは一転して、半分人間、半分オオカミの子供たちがもがき苦しみながら自分のアイデンティティを確立していくお話。そしてそれを見守り、助け、一緒に苦しみ、最後には独り立ちする子供を見送る母。もちろんこっちの母から子への愛情がメインのテーマだとも解釈できるわけだけど。これ、オリジナルストーリーなんですよね。アニメの枠に収まらない野心作です。
逆転裁判(2012 年、日本)
英題: Ace Attorney
4/13 at Light House Cinema
監督: 三池崇史
出演: 成宮寛貴、桐谷美玲、斎藤工
三池さんはたぶん日本人監督としては名前でお客さんを一番呼べる人。何の知識もなく見に行ったのですが、ゲームが原作なのですね。ドタバタのコメディーで、これはどうなるんだと思っていたら、最後までそのまま突っ走ったのが凄かったです。出てる俳優さんの名前がほとんどわからない。わかったのは石橋稜さん、江本明さんと鮎川さんぐらい。鮎川さんのレモンティーではくすりと笑えましたよ。おっちゃんにも気を遣ってくれてありがとう。土曜の夜だったこともあるのか、一番大きなシネマがほぼ満杯だった。最後の決めのポーズでは歓声が上がっていた。同時刻に上映のほかの映画がみんな満席だったので、そっちから流れてきた人もいたかもしれない。もしそうだとしたら、格調高いアートな週末の夜を過ごそうと楽しみにしてらしたと思うのだが、こんな映画で申し訳ない(笑)。
テルマエ・ロマエ (2012 年、日本)
英題: Thermae Romae
4/14 at Light House Cinema
監督: 武内英樹
出演: 阿部寛、上戸彩、市村正親
前半はものすごくおもしろかったのですが、後半がしょうもないメロドラマになっちゃうのがどうも。ホロっとさせようとかスケベ心を出さずに、逆転裁判のように前半のナンセンスコメディで最後まで押し通せばよかったのにと思いました。