Sanctuary (2016 年、アイルランド)
7/8 at Light House Cinema
監督: Len Collin
出演: Kieran Coppinger, Charlene Kelly
これはほんとに野心的な作品。登場人物の多くが知的障害のある人で、しかもコメディーなんです (このテーマでコメディー作る方が、シリアスな作品より難しいでしょう)。
ダウン症のラリーは、重度のてんかんを持つソフィーとホテルの部屋で短い時間を過ごしたいと、ケアワーカーのトムに頼み込む。トムに引率されて仲間たちと街に映画を観に出かけたとき、トムの手引きで 2 人は映画館を抜け出し、近くのホテルの部屋にしけこむのだが。。。そこからのドタバタ・コメディーとテーマのシリアスさが絶妙にバランス取れています。
アイルランドでは、つい最近まで知的な障害のある人と結婚前にセックスすることは違法だったんですね (この映画はそういうまだ法律があった頃の話という設定です)。もちろん、そういう人をだましてセックスする悪い人がいるので、障害のある人を保護することが目的の法律だったんですが、それは同時に障害のある人の権利を制限する法律でもあったので、最近になってさすがにその法律は廃止されたそうです。
Souvenir (2016 年、ベルギー/フランス/ルクセンブルグ)
7/9 at Light House Cinema
監督: Bavo Defurne
出演: Isabelle Huppert, Kévin Azaïs, Johan Leysen
これ、ほんとになんてことはないフランスのラブコメなんだけど、アイルランドでも公開されたのは、ひとえにイザベル・ユペールが主演だから。かつてはヨーロピアン・ソング・コンテストにも出場したプロの歌手だったが、いまは工場で働いているリリアン。昔の経歴を見抜いた同僚の若いボクサー、ジャンに乞われ、彼が所属するボクシング・ジムのパーティーで一曲だけ歌うことに。ジャンはリリアンのマネージャーとなって芸能界へのカムバックを狙うのだが。。。
The Beguiled (2017 年、アメリカ)
邦題: ザ・ビガイルド
7/15 at Light House Cinema
監督: Sophia Coppola
出演: Colin Farrell, Nicole Kidman, Kirsten Dunst, Elle Fanning
南北戦争時のアメリカ。少人数の生徒と先生のみが残ったバージニア州の女学校に、傷ついた北軍の兵士が迷い込む。彼の傷が癒えるまで学校の中で匿うことに決めた女たち。女たちだけの暮らしに男が一人入ったことで、生活にさざなみが立ち始め、最後に。。。
Pilgrimage (2017 年、アイルランド)
7/16 at Light House Cinema
監督: Brendan Muldowney
出演: Tom Holland, Richard Armitage, Jon Bernthal, John Lynch
中世のアイルランドが舞台のスリラー映画。修道僧の集落にローマから特使がやってくる。その集落の聖遺物をローマへと運ぶことになるのだが、その道中、その聖遺物を狙う武装集団に襲われ、修道僧たちは仲間への忠誠を試される。
Dunkirk (2017 年、イギリス/アメリカ/フランス/オランダ)
邦題: ダンケルク
7/22 at Light House Cinema
監督: Christopher Nolan
出演: Fionn Whitehead, Tom Glynn-Carney, Jack Lowden, Harry Styles, Aneurin Barnard, James D'Arcy, Barry Keoghan, Kenneth Branagh, Cillian Murphy, Mark Rylance, Tom Hardy
見ごたえのある大作でした。アイルランド人俳優も何人か出ていますが、民間の船に乗った 3 人のうちの一番若い男の子を演じたバリー・キョーアン。彼がいま、アイルランド注目の若手俳優なんですね。こらからどんどん国際舞台に出てくると思います。
バケモノの子 (2015 年、日本)
英題: The Boy and the Beast
7/27 at Light House Cinema
監督: 細田守
出演: 役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず
わりとよくある話という印象でした。子ども向けかな。
