たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

グルメ・ポテトチップス

昨日、近所の Fresh というスーパーで、マネキンさんが来て新発売のポテトチップスの実演販売をやっていた。まあ、実演っていってもポテチだから 1 枚ずつ配ってくれるだけなんだけど。Veronica's っていうブランド。コークの会社らしい。お値段は普通のよりちょっと高め。

 

イメージ 1

 

アイルランドには、こういうグルメ・ポテトチップスと申しますか、ちょい高級なポテトチップスをスーパーでも売っています。いつもご紹介しているテイトーは大衆商品を製造する会社、すなわち日本でいえばカルビー、というと総合菓子メーカーみたいですので、湖池屋のようなものですが、グルメ・ポテチはだいたい家族経営のアルチザンな会社が作っています。

 

これまで、こうした贅沢ポテチはだいたいイギリスから輸入されたものでした。下の写真の Tyrrell's と Burt はイングランド産、MacKie's はスコットランドの会社だけあってハギス味のポテチです。

 

イメージ 2

 

ところが、最近、アイルランド産の高級ポテチをいくつか見るようになりました。下の写真の Keogh's (キーオズ) と Bill & Mick's はダブリンの会社、O'Donnell's はティぺラリーの会社です。アイルランド産のチェダーチーズやサイダービネガーを使ってるとか、手作りだとか、オーガニックだとか、アイルランドで愛を込めて育てられたとか、大量生産の品とは一味違うことをさりげなく主張する文句がいろいろ書いてあります。

 

イメージ 3

 

実際に食べてみると、うん、まあ、普通のポテチに比べてクリスプ感があるような気がしないでもありません。たしかにテイトー食べるときよりも気分的にぜいたくにはなる。Fresh ではだいたい 125g で 2 ユーロちょいとか、150g で 2.50 ユーロぐらいとかで売っています。

 

真ん中の Bill & Mick's のパッケージの上部に若い男の人が 2 人写っていますが、たぶん経営者の Bill さんと Mick さんなんでしょう。こういうマーケティングの仕方は最近よくあります。若くて元気のいい男性 2 ~ 3 人のグループで食品系の会社を興して、自分たちの溌剌としたイメージで商品を売るのです。

 

10 年ちょい前ぐらいにイギリスのケンブリッジ大学の同級生だった 3 人の青年が Innocent っていうブランドでスムージーを売り出して大成功。いまはコカコーラが出資するほどの大企業になっている。このサクセスストーリーで 3 人は一躍、時の人みたいになった。たぶん、このあたりが最初だったんだと思うんだけど。

 

イメージ 4

(ニット帽をかぶせてあるのは、なんかのチャリティーのキャンペーン)

 

たとえば、次の写真。これは、ゴルウェーでレストランを経営してる 3 人兄弟が売り出したイタリアン TV ディナーのブランド、マグネッティ・ブラザーズです。イタリア人は楽しそうだな。そういうイメージも利用しているのでしょう。

 

イメージ 5

 

まあ、アメリカのベン & ジェリーズっていうアイスクリーム・ブランドは昔からあるみたいだから、最近の流行りだけではないのかもしれない。

 

それから、おまけですけど、東ヨーロッパに行くと Lay's っていうブランドのポテチがよく売ってて、これはあの辺の会社の製品なんだろうと勝手に思ってたんだけど、アメリカのペプシコが持ってるブランドなんだって。

 

イメージ 6

 

この写真も Fresh で撮ったものです。Fresh でもポーランドの商品をいくつか売っている。フレイバーがポーランド語が書いてあるのがわかりますか。ロゴがイギリスのウォーカーズに似ているのは、ウォーカーズもペプシコの傘下だからだそうです。