「Shibari」という日本語のタイトルが付いた演劇をやっていたので見に行ってきました。
場所はピーコック劇場というところ。アビー・シアターっていうアイルランドの国立劇場があるんだけど、そこに併設された 100 人も入れないような小さな小屋です。アビーとは違って、ピーコックは若手の登竜門みたいな芝居を掛けている (と思う)。
「Shibari」っていうのは漢字で書くと「縛り」らしくて、皆さんがご想像通りの意味合いです。たぶん、人間関係の「絆」とか「束縛」の意味も掛けてると思いますけど。
2 人の姉と 1 人の弟というアイルランド人の三兄弟に、イギリスの黒人映画スター、ルーマニア人の書店員で弟の彼女、生け花の心得のある日本人花屋兼縄師の 3 人が絡んでいくストーリー。
バブルが弾けた後のダブリン。習い性になってしまった物欲的な生活と家族や恋人との絆との折り合いをどうつけるのかみたいな話。脚本家によると、いちおうコメディだそうです。外国人が登場するのも、マルチカルチュアルな現在のダブリンを表しているんだと思います。
日本人の花屋さんが、行け花の蘊蓄とか、バレンタインデーとホワイトデーの違いとか語るのがこそばゆくて仕方なかったです。
上演は 11 月 3 日まで。
http://www.abbeytheatre.ie/whats_on/event/shibari/
http://www.abbeytheatre.ie/whats_on/event/shibari/