予測どおり 7 人が立候補資格を得て、選挙戦が始まりました。すでに先週金曜日に Late Late Show で 7 人の候補者によるディベートがあったんだけど (うっかり見逃した)、今日は TV3 のヴィンセント・ブラウンの番組で討論会をやってた。
ヴィンセント・ブラウンは黙ってると人のよさそうなおじいちゃんなんだけど、口を開くとえげつなく切り込んでくるジャーナリストです。この人の番組は、時事番組なんだけど気取ったところがなくておもしろい。
番組の冒頭でも、いちいち茶化したような言い方で候補者を紹介して、ゲイ・ミッチェルなんかは順番飛ばされてた。「あー、影が薄いから気付かなかった」みたいなこと言われて。大喜利か。
番組の構成は、まず 90 分間 7 人の候補者による討論会。それから、30 分の休憩をはさんで (他の番組をやって)、3 人のジャーナリストが出てきて今日の討論会について論評を加える (誰がよかったとか)。それから、Twitter での視聴者のつぶやきに関してもかなり時間をかけて分析・紹介していた。ある候補者はこういうキーワードとともに語られることが多かったとか。それから、ブックメーカーのオッズも紹介された (討論会が終わったらすぐにオッズが更新されたそうだ)。
個々の候補者を見ていくと、私の応援しているノリスが悪かった。彼は、法定強姦の罪に問われた昔の恋人に対して減刑嘆願の手紙を何通か書いたんだけど、それを全部公開しろとメディアに追及されている。ノリスは、イスラエルの法律家のアドバイスで見せることができないって言ってた。
それで、ヴィンセントが「その法律家っていうのは誰なんですか」と質問した。ヴィンセントはあらかじめイスラエルの法律家の何人かに連絡して、ノリスの言い分はおかしいという意見をもらっていた。ノリスはこの質問にはっきり答えるのを避けたので、嘘ついてるんじゃないかなーっていう印象を残した。
マイケル D. ヒギンズは安定感が半端ない。華々しいことは言わないんだけど、最有力候補の戦術としてはこれで大正解か。
マーティン・マギネスは相変わらず IRA のことを追求されるんだけど、この手の質問に対応するのはマギネスは手慣れたものだからなー。みんなにがんがんに言われるので、逆に同情票が集まっちゃうのでは、なんて分析されてた。
ショーン・ギャラハーは誠実な人なんだというのは伝わってくる。ただ、アンダードッグの候補者としては堅実すぎる印象。目の覚めるようなパフォーマンスがないと逆転は難しいか。
メアリ・デイビスは、「レクチャーしてるみたい」とジャーナリストのひとりに論評されてた。説教してるみたいと思ってるのが私だけでなくてよかった。
ダナは朴訥な人柄は伝わってくるし、コツコツ頑張る人は嫌いじゃないんだけど、やっぱり印象が弱い。EU と距離を置くことを訴えてるみたいで、国の憲法を守るみたいなことを一生けん命言ってるんだけど、有権者がそこを争点と見るかどうか。
えーと、あと誰かいたっけ。まあいいか。
じゃなくて、ゲイ・ミッチェルさんね。ミッチェルはマギネスを攻撃するのを戦略にしてるんだけど、選挙戦が始まったばかりにも関わらず、私なんかは「そのネガキャンはもういいよ」という気持ちになってしまった。
これぐらい、しっかりテレビで討論会やってくれると候補者の意見も人柄もわかるし、見てる方も楽しいんだけど。言論鍛えられるから、失言で 1 週間も立たずに大臣職を辞任なんて人も出ないだろう。Twitter で視聴者の声が番組で紹介されるのもいいですね。やっぱり、メディアって一般の人たちに声を与えることが大事な仕事のひとつと思う。
ちなみにブックメーカーのオッズはこちら。
ヒギンズ: 1.5 倍
ノリス: 6 倍
マギネス: 7 倍
デイビス: 10 倍
ミッチェル: 11 倍
ギャラハー: 26 倍
ダナ: 51 倍
(アイルランド最大手の Paddy Power のオッズ、10 月 5 日)
ヒギンズ: 1.5 倍
ノリス: 6 倍
マギネス: 7 倍
デイビス: 10 倍
ミッチェル: 11 倍
ギャラハー: 26 倍
ダナ: 51 倍
(アイルランド最大手の Paddy Power のオッズ、10 月 5 日)