その昔、映画スターやミュージシャンはロシアのウォッカやメキシコのビールを飲みながらインタビューに答えていたそうですが、食事療法士や栄養士のアドバイスによって、それがハーブ・ティーに取って代わられ、数年前には、カバラ・ウォーター (Kabbalah Water) が流行りになりました。
カバラ・ウォーターって何のことかわからなかったので調べてみたのですが、なんかユダヤ教関連の水で、「魂を癒して保護するスピリチュアルな水」だそうだ。高いんだけど、味は水道水と同じらしい。マドンナやブリトニー・スピアーズなんかが好んで飲んでいたそうです。
それが今や最新のトレンドはココナッツ・ウォーター。昔はカリブ海からの移民コミュニティの間でだけ飲まれてたのに、最近になって Vita Coco っていう有名ブランドの会社にマドンナ、デミ・ムーア、レッチリあたりが投資したらしい。また、コカコーラやペプシも将来的な商品化に向けて予算をつぎ込んでいるそうだ。
ココナッツ・ウォーターは単純にヤシの実の中に入ってる液体のことです。毛の生えた熟した実からではなくて、若くて青い実から取るそうだ。
その効用は、砂糖が添加されておらず、低カロリーで、アイソトニック飲料のように吸収が早い。それから、ここからは眉唾ですが、心臓病を予防し、免疫系を強化し、脂肪を燃焼し、あなたをより良い人間に変えます。
まあ、それはともかく、ココナッツ・ウォーターと言えば、どこかエキゾティックな国に旅行して露店売りから買ったココナッツにストロー入れて飲むっていうイメージでしたので、パック入りのが商品化されてるなんて私は知りませんでした。
でも、普通のスーパーには売ってません。健康食品ショップみたいなところにいかないと買えない。値段がちょっと高いです。1リットル入りが 5.65 ユーロ (600円ちょい) ですね。
飲んでみました。甘さは控えめなんですが、ココナッツの臭みがあって、ごくごくと一気に飲みたいようなものではないですね。しかし、癖のある食品によくあるように、しばらくするとまた口にしたくなるという習慣性があるみたいです。500 ml のパックを 2 時間ぐらいで飲みほしてしまいました。一気に飲めないっていうのも、健康のことを考えれば利点かもしれません。
とにかく一部の人たちには凄いブームで、過去数カ月で売上が 8 倍ぐらいになってるそうです。
