ダブリン動物園からペンギンが盗まれました。
昨日の開園前、3 人組の泥棒が 4 メートルある塀をよじ登って、園内に侵入。フンボルト・ペンギンのケリちゃんを袋に詰めて逃走するという事件が発生。
動物園がケリちゃんの失踪に気付いたのが朝 8:30 の点呼のとき。14 羽いるはずが、1 羽足りない。動物園のスタッフが、不審な男たちがタクシーに乗り込むのを見たということで、警察がそのタクシー運転手を付きとめる。運転手によれば、「その袋に何が入ってるの?」と聞いたところ、男たちは「ウサギです」と答えたとか。
しかし、午後になって、ルトランド・ストリートのあたりを徘徊していたケリちゃんを市民が見つけ、警察に通報。ケリちゃんは、無事に動物園に戻って、パートナーのミック君と再会しました。
一般の人にとっては思わず頬が緩んでしまうようなお話なんですが、園側はお冠。「この事件に関する私たちの苛立ちを強調しておきたい。すべての動物の福祉と健康は、当園の最大の関心事であり、こうしたできごとは取るに足らない話でも、おもしろい話でもない」。警察も、窃盗罪として捜査しています。
この記事は、アイリッシュ・タイムズ紙の一面の下の方に載ってたんだけど、記事の中で知らなかった言い回しが 2 つでてきた。
ひとつは、feather-brained。形容詞で、頭が空っぽの、という意味。盗人たちを形容するのに使われてました。
もうひとつは、be spitting feathers。これは、かんかんに怒って、という意味らしい。怒っていたのは動物園の人。
もちろん、ペンギンの話だから、鳥つながりで「feather (羽)」が含まれる言い回しを使ってるわけです。記事を書いたパメラ・ダンカン記者も調子に乗って、「この事件は、複数のダジャレを使う言い訳を与えたことで、国内、そして海外の新聞記者を喜ばせた」などと書いています。全国紙の一面で。いや、喜んでるのは、ダンカン記者、あんただけかもしれんぞよ。
しかし、やっぱり、動物ネタはなごみますね。