ガター・ブックショップ (Gutter Bookshop) っていう新しい本屋さんが昨秋あたりにできました。
テンプル・バーの外れっていう中途半端なロケーション、中途半端な売り場面積、品揃えもそんなに特徴があるわけじゃない。子供向けの本の売り場に人工芝みたいなのを置いてあって、そこで遊べるようになってるぐらいでしょうか。
不況の折りだし、こんなんで大丈夫なんかななんて余計な心配してしまいますが、まあ趣味でお店やる人って普通に思うより多いらしいし。
この店でかっこいいのは何といっても名前です。ガターっていうのは、あのボウリングでいうガターと同じで、「溝」ですね。
これはどうも、オスカー・ワイルドの警句から取られているらしい。
We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars.
「人はみな、溝に落っこちている。しかし、そこから星を眺めている人だっている」。
かっちょいー。私も少なくとも星を眺める方に入りたいです。
恥ずかしながら、私はオスカー・ワイルドの本を読んだことないんですが、フラットメートのカサンドラさんが大ファンなんです。去年かなんか「ドリアングレイの肖像」っていう小説が映画化されて、見に行ったらしいんだけど、原作が大幅に改変されてたらしくて、相当お冠でした。
メリオン・スクエアにあるワイルドさんの銅像。洒落者ですね。