たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

コブルストーン・パブの模様替え

この前の日曜日に家の近くのコブルストーン・パブが看板を貼り替えていました。古い看板を取り外すと、下から大昔の看板が出てきました。それがこちら。

 

「Gerry Powers Place」と書いてあります。Google で検索してみても何も情報がでてきません。Gerry Powers は名前でしょうから、やはりパブかなんかだったんでしょうか。コブルストーン・パブの新しい看板はこちらです。綺麗になりました。

 

コブルストーン・パブがいつから営業しているのか調べてみたら1987年からでした。1999年にRTEのラジオでこのパブに関するドキュメンタリーがオンエアされていて、その頃はアーリー・ハウスだったそうです。アーリー・ハウスというのは特別なライセンスを取得して朝から開いているパブのこと。その頃のスミスフィールドには青果市場があって、市場で朝仕事を終えた人が飲めるパブだったんですね。

 

コブルストーン・パブがなんで有名かというと、それはもちろんトラディショナル・ミュージックのセッションが毎日行われているからです。ミュージシャンが三々五々自発的に集まってきているような雰囲気がいいんですよね。イギリスのガーディアン紙は2021年の記事で「アイルランドで最も有名なトラディショナル・ミュージックのパブ」と書いています。また、裏には The Backroom という小さなライブ・ハウス的なスペースもあります。

 

2021年にはこのパブの建物を壊してホテルを建てるという計画が持ち上がったんですが、ダブリンの文化のハブであるコブルストーンを救え、ということで、デモやら書名やら大規模な反対運動が起きました。ホテルの中にコブルストーン・パブが入るという計画だったんですけど、それでは雰囲気が壊れるし、なにしろスペースが3分の1ぐらいになるとかでビジネスにならないという話でした。結局のところこの計画は市役所に却下され、今でもセッションを聞きに大勢の人が世界中から来ているというわけです。

 

反対運動のときには私もいくつか記事を書いてました。

tarafuku10.hatenablog.com

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看板の話に戻りますけど、3年ぐらい前まで「Dublin Ghost Sign」っていうダブリンの古い看板を集めたウェブサイトがあったんですよ。古いだけじゃなくて、お店はもうないのに看板だけ残っているようなやつですね。そのサイトは理由はわかりませんが残念ながら公開を停止してしまったので、そのサイトについて書かれた記事だけ貼っておきます。

www.thelocals.ie

 

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