たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ダブリン・バイクス

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ダブリン・バイクス (dublinbikes) っていう名前の新しい試みが 9 月 13 日から始まります。

 

簡単に言うと、レンタル自転車なんですけど、借りる場所と返す場所が同じじゃなくていいんです。市内に無人のステーションが 40 箇所設けられており、どこで借りても、どこで返してもいいわけです。ステーションの設置場所の範囲は、東の端がカスタム・ハウス、北がフィブスボロ、南がグランド・キャナル、そして西がスミスフィールド (ウチの近所!) となっています。

 

お金は若干かかります。まず、登録料として長期 (1 年) の場合は 10 ユーロ、短期 (3 日間) の場合は 2 ユーロを支払います。また、保証金として、24 時間以内に自転車を返却しなかった場合は 150 ユーロが銀行口座またはクレジットカードから引き落とされることに同意しなければなりません。1 回の使用料は、30 分までは無料、そのあとはちょっとお金がかかります (たとえば 1 時間までなら 50 セント、2 時間までなら 1.50 ユーロというふうに決まっています)。

 

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これって、私にとってはものすごく使い勝手がいいような気がするんですが。スミスフィールドのステーションはすぐそこですから、町に買い物に行くときなどに手軽に利用できます。目的地に直行するだけなら 30 分はかかりませんから、使用料はかかりません。グランド・キャナルまで行けるわけだから、ペンブローク・ロードに事務所があったときにこのスキームが存在してれば、絶対利用していたと思います。ただし、蛍光ジャケットとヘルメットの購入は初期費用として考えなければならないと思いますが。

 

同様のスキームは、パリ、リヨン、ウィーン、モントリオールなどでは既に始まっているそうです。いわば新しい公共交通手段なわけですが、既存の電車やバスに比べると、利用者の善意というか公共心に頼る部分が大きいです。自転車を壊れないように使うとか、次の人が使いやすいように綺麗に使うとか。あと、ダブリンの道路って、たとえばアムステルダムなんかに比べるとサイクリスト・フレンドリーではないです。自転車専用レーンも狭いし、自転車で移動する文化がアムスほどには発達してないのでドライバーから邪魔者扱いされたりします。このスキーム、うまく行くといいですね。

 

詳しくはこちらでどうぞ (http://www.dublinbikes.ie/ 英語です)

 

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(冒頭の写真は、スミスフィールドのステーション。まだ自転車は置いてありません。係のお兄さんが支払機を調整しています。中ほどの写真は自転車を留めておく杭を真上から撮ったもの。下の写真は、ダブリン・バイクスを宣伝するシン・リジー (Thin Lizzy) のフィル・リノット (Phil Lynott) さん (の銅像)。「ダブリン・バイクだって? すばらしい話じゃないか」とおっしゃってます)

 

追記 (2009/9/28):
ダブリンバイクに実際に乗ってみた感想はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/tarascoffeeshop/21556814.html