北アイルランドはベルファストにあるビトルズ・バー (Bittles Bar) というパブは、おいしいギネスを出すことで有名だそうです。
先日、あるお客さんがこのパブにいって、コーラを頼んだそうです。そしたらオーナーのジョン・ビトルさんに「このパブはお酒を飲む人専用なんだ」と断られたそうです。
このお客さんがこの出来事をSMSに投稿したところ、そりゃひどいパブだということで大炎上。
それで、アイリッシュ・インデペンデント紙の記者がビトルさんに取材しに行ったんですね。
ビトルさんによると、ビトル・パブは多い時はギネスが1日に700杯出るそうです。「ウチはテーブルの数も少ないし、コーラのお客さんは理想的ではないのですよ」と炎上にもビクともしていません。
「今はとても忙しい時期。今日もまだ2時半だというのに400パイントも売れている」。
ビトルさんは以前にも「ハーフ・パイントでのギネスの注文お断り」という張り紙を出したことがあったそうです。お客さんは最初冗談だろうと思ったそうですが、ビトルさんによると、「観光客が入ってきてハーフ・パイントで粘られたら商売あがったりです。ウチは小さいパブなんだから」。
パンデミックのロックダウン後に営業再開したときは、「No Jab No Juice」という張り紙を出したそうです。つまり、ワクチン注射をしてない人はお断り、ということです。(Juice はここではドリンクのこと)。
まあ、ビトルさんは、日本のラーメン屋で客に食べ方の注文をつける頑固オヤジ系の人なのかもしれませんね。
しかし、パブがSNSで炎上したからといって、全国紙の記者がわざわざ取材して記事にするのですから、さすが世界に誇るアイリッシュ・パブと言わざるをえません。