ハイネケンがパブに卸すビールやサイダーの樽の値段を大幅に上げるそうです。
理由は製造コストの上昇。いやあ、最近のインフレはすごいですね。私はだいたい外食なんですが、レストランの値段もどんどんあがる感じです。
ハイネケンはコークに大きな工場をもってまして、ハイネケン以外にもいくつかブランドを抱えています。クアーズ、フォスター、ビーミッシュ、マーフィーズ、アイランズ・エッジ、ビッラ・モレッティ、そしてサイダーのオーチャード・シーヴズなどです。
ハイネケンとクアーズが1パイント換算で17セントあがります。その他のブランドも同じ比率で上がります。これにVATがかかりますので、パブなどではお客さんに出すには値段を25セントぐらい上げないといけないようです。
直近の消費者物価指数によりますと、ラガー1パイントの値段は5.55ユーロ。これが6ユーロに近くなるわけですね。
ダブリンでダーキー・ケリーというパブを経営するナシー・トウィーさんは、ビッラ・モレッティとアイランズ・エッジをお店で出すのをやめたそうです。もし値上げが撤回されない場合は、他のブランドも外す可能性があると言っています。やはり値上げ幅が大きすぎるというのが不満の原因のようですね。普通は5セントぐらいだろうと。
また、ハンロンズ・コーナーを経営するリチャード・グレインガーさんはお客さんの懐具合を考えると、値段は据え置きにせざるを得ないと言っています。パブの電気代が3倍ぐらいになっていて、いろいろたいへんらしいですが。
記者さんはギネスにも値上げの計画について問い合わせたそうですが、返答はなかったとのことです。