さて、翌日の金曜日です。
ホテルは朝食付きということでした。私は朝食はなくてもよかったんですが、宿泊代の安さで決めたた朝食もついていたという感じです。朝食といっても軽食ですね。バナナ、チョコ入りクロワッサン (飛行機で出てくるみたいなプラスチックの袋に入っているやつ)、シリアル・バーみたいなのが3本、小さいチーズが2つ、そしてパックのオレンジジュース。これが茶色の紙袋に入れてチェックイン時からおいてありました。
ホテルからシティ・センターに歩くまでの途中にあった、Platform 41 というカフェでカプチーノをテイクアウトします。
スコットランド国立美術館に行こうと思っていたのですが、10時開館なので、それまで時間をつぶさないといけません。ベンチに座ってコーヒー飲みながら本を読んでいたのですが、それでも時間が潰れないので、結局コスタに行ってオレンジ・ジュースも飲みました。
さて、10時になったので国立美術館へ。入場無料。規模としてはそんなに大きくありませんが、それでも見ごたえのある作品がいくつかありました。
印象に残ったのは、まず「スケートをする牧師」と題された作品。スコットランドの肖像画家であるヘンリー・レイバーンが1790年代に描いたとされています。
この時代の絵としては題材がユニークですし、とぼけた味がたいへんいいです。
もう1枚はチャールズ1世の処刑の絵。作者がわからない大きな絵です。中学だか高校の歴史で習った、清教徒革命のことを思い出させられました。チャールズ1世の処刑によって清教徒革命が終わり、イギリスは共和制となりましたが、1660年の王政復古を経て1689年の名誉革命につながるわけです。このあたりはプロテスタントとカトリックの争いという側面もありますから、アイルランドも無関係ではありません。
その後、セント・ジェームズ・クォーターというショッピング・モールにある Maki & Ramen という和食屋で昼食。豚骨ラーメンを食べましたが、おいしかったですよ。日本のに比べると少しあっさり系でしたが。13ポンドぐらいだったかな。
それから、スコットランド国立ポートレート美術館へ。こちらも無料です。今年、スコットランドは国勢調査があるようで、主にマイノリティの人々を被写体にした写真展をやっていました。常設の展示はやはり白人のスコットランド人が描かれている絵がほとんどですから、そういう意味ではバランスが取れているのかもしれません。
おもしろいのは船で密航したグリーンランドのイヌイットの肖像があったこと。名前はジョン・サキウス (John Sakeouse)。1816年にエジンバラに着いた彼は、カヌーの腕前などを披露して地元の人に愛されたそうですが、1819年に腸チフスで22歳の若さでなくなったそうです。
飛行機の時間は15時45分なので、1時半ごろにはシティー・センターを出なければなりません。トラムの駅前に HMV があったのでちょっと入ってみました。HMV はレコード・CDのお店という認識でしたが、中に入ってびっくりしましたね。1階はキャラクター・グッズがおいてあって、CDなどは2Fにあるようです。
そして、1階は日本のコンテンツのキャラクター・グッズがかなりの棚を支配していました。
「ケンジ - Japanese Inspired Living」「甘いご馳走」「すごい」。悪い気持ちはしませんが、ちょっとこのはしゃぎぶりはこちらが少し心配になります。
以上でエジンバラ旅行のレポートは終わりです。久しぶりの海外旅行、たいへん楽しかったです。意外に簡単かつ安価にいけることがわかったので、また近いうちにどこかに行きたいと思います。