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チェ・ゲバラの没後 50 周年を記念する切手

チェ・ゲバラの没後 50 周年を記念する切手がアイルランドで発行されました。

 

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チェゲバラアイルランドの関係は前に書いたと思いますが、母方がアイルランド系でリンチ (Lynch) という苗字なんですね。チェ・ゲバラの曽祖父がアイルランド生まれだそうです。

 

切手の図柄に採用された有名なゲバラの赤黒の肖像は、アイルランド人アーチストのジム・フィッツパトリックによるものです。そのお話はこちらに書きました。

 

ゲバラについては、自由の戦士と見る人々もいる一方、大量殺人者として憎んでいる人もいて、この切手の発行にはいろんなところから批判も出ています。

 

マイアミに住むキューバ生まれのラジオ・パーソナリティーアイルランドのラジオに電話出演して、「マイアミには父親をゲバラに殺された人が何人もいる。アイルランドの郵便局は何考えてんの」とか、政権与党の上院議員が「ポルポトやチャウセスクを切手にして祝ったりしないでしょ」とか。

 

切手とは関係ないですが、アイルランドのナショナル・フラッグであるエア・リンガスはマイアミに直行便を飛ばしているのですが、数週間前にマイアミの空港で「アイルランドの血を引く人」の写真をキャンペーンとして掲出したところ、抗議が来てゲバラの写真だけ外したそうです。

 

ジム・フィッツパトリックさんは、切手の発行を歓迎。殺された人の数は誇張されているし、激しい革命や市民戦争の中で発生した事件だということを考慮すべきだと言っている。

 

マイケル・D・ヒギンズ大統領は、「ラテンアメリカについて人々が議論することはとてもよいこと。ラテンアメリカについて話をすることで理解が深まるからだ」と大統領らしい中立的なコメント。
 
アイルランドゲバラとフィッツパトリックさんの逸話については、以前、ブログに書いたことがあります。