おとといの水曜日に発表された話なので、ちょっと古くなりましたが、コロナに関するルールが緩められました。
Q 何が変わったのか?
A 政府は、コロナの検査に関するルール、陽性になった人の自己隔離のガイダンス、濃厚接触者に対する制限を緩めることに同意した。
Q 最も大きな変更は何か?
A ブースター接種を済ませた濃厚接触者で症状の出ていない人に関する制限が緩められたこと。これまでは5日間移動が制限されていたが、これからは混雑した空間または密閉した空間において医療用または高グレードのマスク(FFP2/N95)を10日間着用し、7日間毎日抗原検査を受ければすむようになった。ブースターを打っていない濃厚接触者が移動を制限する期間は10日間から7日間に短縮された。昨年12月以降にPCR検査または抗原検査でコロナの感染が確認されて回復した濃厚接触者は、症状がないかぎり移動を制限する必要はない。
Q こうした変更によりどのような影響が出るか?
A 家に閉じこもっていなければならなかった何千人もの人が働きに出ることができるようになる。これにより、必要不可欠なサービスを継続できる。
Q 検査についてはどうなるか?
A これまでは、症状があって抗原検査で陽性が出た4歳から39歳までに人は、HSEのPCR検査によってコロナの感染を確定する必要があった。これからは、抗体検査で陽性が出れば、PCR検査を受ける必要はない。抗原検査が陽性であることをHSEのシステムで登録し、濃厚接触者をアップロードする。これにより、抗原検査が濃厚接触者に送付される。
Q 検査で陽性になった人についてはどのような変更があるか?
A ブースターを打っている人に関しては変更はない。すなわち、7日間自己隔離する必要がある。ブースターを打っていない人の自己隔離期間は10日間から7日間に短縮された。いいかえれば、検査で陽性になった人はすべて7日間自己隔離する必要があるということ。7日間の最後の2日間、症状がほとんど、またはまったくなくなれば、7日後に自己隔離を解くことができる。
Q この変更はいつから有効になるか?
A 木曜日の午前0時から。つまり、ほとんどの人にとって金曜日の朝起きたとき。
Q 抗原検査やマスクは無料で送付されるのか?
A HSE は濃厚接触者に抗原検査を配布しているが、政府は一般大衆に抗原検査を提供することは計画していない。マスクを無料で配布することも計画していない。野党は、抗原検査と医療用マスクの費用を全世帯に無料で提供するよう主張している。
Q なぜ今回の変更が起きたのか?
A 先週、欧州疾病予防管理センター (ECDE) が濃厚接触者に関する新しいアドバイスを出した。そのアドバイスでは、PCRまたは抗原検査が陰性の濃厚接触者は、自分の体調をモニターし、マスクを着用し、リスクの高い人に近づかないようにする限り、移動を制限する必要はないとしている。ECDCの新しいガイダンスは、医療制度やその他の重要なサービスに大きな負担が発生している国が、隔離を柔軟に運用できるようにするものである。
Q 毎日の感染者数は非常に多いのに、いまなぜ変更するのか?
A クリスマス以降オミクロンに感染した人数の2倍から3倍の人が濃厚接触者として影響を受けている。ホロハン主任医療官は先週約50万人が感染したと見ている。そうすると、さらに100万人が自宅にいることを余儀なくされる。濃厚接触者に関する規則により会社の業務や公共サービスに影響が出ることを政府は懸念していた。HSE のスタッフのうち15000人がコロナに関連して欠勤している。
Q 感染者が多いのに規則を緩めるのは時期尚早ではないのか?
A 7日間平均の感染者数が2万人を超えている今、時期尚早であるという人もいる。DCUのクリスティン・ロシャー免疫学教授は、オミクロン株がどれくらい感染しやすいかも、濃厚感染者の感染率もほとんどわかっていない段階で、濃厚接触者の制限を一律に緩めたことへの驚きを表明している。
Q 他の国と比べて今回の変更はどうなのか?
A 英国では、今週火曜から、抗原検査で陽性になった人のほとんどは、PCR検査を受けなくても陽性が確定するようになった。ドイツでは、先週、感染者の自己隔離期間を14日間から10日間に短縮された (検査が陰性になれば7日目に隔離を終了することもできる)。米国では、先月、陽性者の隔離期間を5日間に短縮した。
