たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

人が雇えない

 

 

今月初旬からホテルがオープンし、レストランやパブの屋外での飲食提供が再開されました。私も何度か屋外で食事しましたけれども、自宅以外の場所でご飯を食べるのは気分転換になってやっぱりいいもんです

 

www.irishtimes.com

 

しかし、現在のところサービス業の雇用主さんは人が雇えなくて苦労しているようです。今はまだパンデミック緊急給付金 (PUP) がまだ支給されているので、働くよりも PUP もらってのんびりしていた方がいいや、っていう人が多いみたいなんですね。

 

 

ゴルウェー郊外のバーナ (Barna) という町でザ・トゥエルヴ・ホテルというホテルを営むファータス・オハロランさんによりますと、彼のホテルのあらゆる部署で人が足りていないそうです。夏も近づき、屋内での飲食提供もまもなくOKになりますから、国内旅行の需要は高まっており、予約はどんどん入っているそうです。しかし、対応する従業員の確保に難儀しているそうです。

 

 

この付近のすべての少年・少女 を雇うことになるだろう、とオハロランさんは言います。少年・少女のところはオハロランさんは kid という単語を使っています。5月に人材募集を目的としたオープン・デイ (施設公開日) を 4 回行ったそうですが、来たのは全員が18歳以下だったそうです。先月 60 人を実際に雇ったのですが、その平均年齢は 17 歳ぐらい。ただこの人たちはフルタイムというよりも、夏の間だけ働きたいとかそういう人たちみたいです。

 

 

オハロランさんは、人材が集まらない理由として、1つは国外から働きに来ていた人がパンデミック中は自国に帰ってしまったこと、そしてもう1つはパンデミック緊急給付金の存在をあげています。先日、「PUPをいま止めなければ、サービス産業は崩壊してしまうだろう」とツイッターに投稿しています。

 

 

 

アイルランドではサービス業で働くことは見下されているし、アイルランド人は必ずしもこの業界で働きたいと思っていない。私はいつもアイルランド人を雇うのには苦労している。アイルランドではウェイターは職業ではなくパートタイムの仕事だと思われているが、それは間違っている」

 

 

アイルランド・レストラン協会のエイドリアン・カミンズさんは、「営業を再開したばかりのレストランが直面している大きな問題の1つがスタッフ不足。パンデミック前も技能を持つスタッフの不足が問題だったが、現在は問題は複合的になっている」

 

 

協会の調べによりますと、自国に帰ったかほかの産業に移ったかで約 25%のスタッフがアイルランドのサービス産業を去ったそうです。

 

 

ダブリンでザ・オールド・スポットというガストロ・パブを経営するデニース・マクブライエンさんは、7月5日の営業再開に向けて11人のフルタイム・スタッフと6人のパートタイム・スタッフを探しています。週7日の営業を目指していますが、スタッフの集まり具合によっては営業する曜日を限定しなければならないことも覚悟しているとか。

 

 

マクブライエンさんも PUP の存在がスタッフが集まらない理由と考えています。「面と向かっては誰もいわないが、働かなくても同じくらいの金額がもらえる・週に一度だけ働いていた学生はチップも含めておそらく200ユーロぐらい稼いでいたが、現在はPUPで250ユーロもらえる」。

 

 

PUP を監督する社会保障省によれば、ここ数週間で 18万人が PUP の受け取りを終了して職に復帰したとのこと。社会保障省は受給者と定期的に連絡をとって、雇用状況を確認しているとのことです。

 

 

 

 

 

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