今週アイルランドで大きな話題になったのは、16歳の少年がダブリン9区のイースト・ウォールで刺殺された件。亡くなったのはバリマンに住むジョシュ・ダン君 (16)。
1月26日(火) の夜9時過ぎのできごと。事のおこりは、ある人間が高価な自転車を盗もうとした。テイクアウトの食事を届ける仕事をしている2人がそれを見つけ、盗っ人にタックルをかます。その自転車は仕事仲間の持ち物だったらしい。
喧嘩が発生したので人が集まってきます。ダン君もその中のひとり。そして、どうも止めに入ったところを、喧嘩を始めたうちの一人にさされてしまったよう。けが人はあと2人出ています。
昨日 (木曜日) の夜、1人の男が逮捕され、取り調べを受けています。日本と違ってアイルランドはすぐに逮捕して、問題がなければ起訴せずにすぐに釈放するので、この逮捕された人が犯人かどうかはわからない。日本だとたぶん任意同行となるところでも逮捕するのでしょう。 ちなみにこの人はブラジル人です。ダブリンは、ウーバー・イーツはほとんど見かけなくて、一番見かけるのはデリバルー (Deliveroo) の薄緑のボックスを背負った人たちですね。
ダン君はサッカー・クラブに所属していて、才能的にも態度的にもプロになれる素質が十分あると指導者たちから見なされていました。
上記の記事に、ダン君のサッカーの元コーチがインタビューに答える動画が掲載されています。ダン君は明るくてみんなに好かれていた少年だったと。メモリアルの集いに大勢の人が集まっている様子も映っています。
元コーチによれば、事件が起きた時間帯は、普段ならダン君はサッカーの練習をしている時間。コロナの影響により、みんなで集まってのトレーニングはできなくなっているわけです。
目撃者が多いので、警察は何が起きたかほとんど把握できている模様。ただし、凶器となったナイフはまだ発見されていない。1日も早い解決を望みます。