ワクチンの接種が進んでいるおかげで、アイルランドの雰囲気も急に明るくなってきたようです。週末、ウチの近所のスミスフィールド広場には、ミュージシャンが集まってトラディショナル・ミュージックを演奏していました。普段ならコブルストーン・パブに来て演奏している人たちではないかと思います。
なんか、ダブリンのシティ・センターでは凄い大勢の人が集まって路上パーティーみたいになってたそうですね。サウス・グレート・ジョージ・ストリート、エクスチェッカー・ストリート、サウス・ウィリアム・ストリートなどですね。
警察なんかは一部の道路を封鎖した方がいいんじゃないかと考えているようですが、政府の院内幹事長であるジャック・チェンバース議員は、封鎖しても屋内で集まるだけだからより危険性が増すということで封鎖には反対のようです。そして、大多数の若者は公衆衛生ルールに従って行動しているということも強調しています。
ダブリン市長のヘイゼル・チュさんも、「集まるな」と人々に命令することはできないということで、ゴミ収集の人員を増強したほか、今後は公衆トイレの増設も行うとしています。「裏庭のない人も多いし、友だちを家によぶこともできない。人が集まるスペースを提供する必要がある」ということで、公園を閉鎖したりはしないようです。
週末は警察も大忙しで、ポートベロの運河沿いのスペースやサウス・ウィリアム・ストリート、テンプルバー、セント・スティーブンス・ストリートなどから集まってる人を追い払ったりしていたそうです。逮捕者も何人か出たようです。
政府の首席医療官のトニー・ホロハンさんもたまたま通りがかって、大勢の人が集まっていることにショックを受けたと語っています。
ダブリンだけでなく、コークやゴルウェーなどでも街なかにいっぱい人が集まったみたいですね。
コーク市長のジョー・カバナーさんは、深刻な懸念であるとしています。来週は6月のバンク・ホリデー・ウィークエンドですし、長い夏もやってきます。ここまでワクチン接種が進んできたのに、また感染者の波が来るかもしれないと心配しなければならないのは残念なことである、としています。
パブやレストランでの屋外飲食ができるようになれば、かなり状況は改善するのではないかという見方もあります。