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少年少女サッカーの審判のストライキ

 

 

ダブリンおよびその近郊で今週末に行われる開かれる予定だった少年少女のサッカーの試合が、審判のボイコットにより延期になりました。

 

www.irishtimes.com

 

審判のボイコットの理由は、監督・コーチ、選手、サポーターからの罵詈雑言がひどいからです。ボイコットの影響を受けるのは、7歳から18歳までの少年少女が参加する北ダブリン少年少女リーグ (NDSL)、メトロポリタン少女リーグ (MGL)、および東部女子・フットボール・リーグの試合です。

 

 

NDSL は 40年以上の歴史を持ち、アイルランドで二番目に大きなリーグ。ここが組織する試合で毎週13500人の子供がプレイするとか。今週末にキャンセルされる試合は550試合に及びます。80人ほどの審判がボイコットするという決定を下し、それを受けてリーグが全試合を延期にするという措置を下しました。

 

 

先週末のある試合では、ある女性の審判がピッチに入った途端に暴言を浴びせられ、審判としてのキャリアをあきらめることにしたそうです。また、審判を初めて2か月の若いレフェリーもピッチ上で暴言を浴びせ続けられ、用具を回収に行くのも怖くなったそうです。

 

 

NDSL会長のトニー・ゲインズさんは、「サッカーにとって悲しい日だ」として、リーグの懲罰委員会ゼロ・トレランスで臨むようにと通達したそうです。この素早い対応を審判は歓迎しています。

 

 

今回のボイコットを呼びかけた審判もメンバーであるアイルランド・サッカー審判員ソサイアティのヴァイス・プレジデントであるショーン・スラッタリーさんは、問題はリーグやクラブが既に存在する厳格な懲罰を使用していないことであると言っています。

 

 

暴力には長期間の出場・出入り禁止を課したり、暴言には軽い禁止措置を課すことができますが、少額の罰金で済まされることが多いようです。まあ、だいたいこういう暴言を吐く人は同じ人で、少々の罰金など気にならないということのようです。子供たちの見ている前でこれをやるわけですから、子供たちもこういうふうに振舞ってもいいんだと思ってしまいます。

 

 

7年前から審判をしているネーサン・ロジャーズさん (25) によると、彼も先週末の試合で暴言を浴び、その観客を追い出さないとゲームを中止にするぞ、とチームの監督に最後通告を出したそうです。過去には実際に審判が暴力を振るわれたこともあったようで、審判へのリスペクトを望んでいます。「私たちがいなければ試合は成り立たない」とロジャーズさんは言っています。

 

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