少し古い記事になってしまいますが、2020年11月11日にウォルシュ・ウイスキーから発売されたザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブの記事がアイリッシュ・タイムズ紙に掲載されていました。翻訳してご紹介します。
(翻訳ここから)
2020年11月11日
文: ジョン・ウィルソン (John Wilson)
ウォルシュ・ウイスキーから、ザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブのサード・リミティッド・エディションがリリースされた。これまでの2回のエディションでは、熟成の仕上げにマルサラ樽とラム樽が使用されていたが、今回はオロロソ・シェリー樽を使用してシングル・モルトおよびシングル・ポット・スティルをブレンドしたこのアイリッシュ・ウイスキーは仕上げられている。
トースティッド・ナッツ、オールド・ウッド、オレンジ、クリスマス・ケーキのフルーツなど、魅惑的で複雑な香りのするすばらしいウイスキーだ。味は、ドライ・フルーツ、トースティッド・アーモンド、多種多様なスパイスがあわさり、豊穣で円熟味がある。フィニッシュは長く後を引く。「ボトルの中にクリスマスを詰めた」とウォルシュは言う。「予想どおりの心地よいスパイシー感。クリスマス・ケーキとナツメグのスパイスの味は、ポット・スティル・ウイスキーがもたらすものだ」
ウォルシュでは、ダーク・チョコレートと共にこのウイスキーを味わうことを薦めている。チョコレートがウイスキーのクリーミーさを引き立たせるからだ。
「リリースごとに大きく異なる。メインとなる製品を作る一方で、さまざまな実験的試みを行っているから。私はあれこれ試してみるのが好きなのだ。すべてがうまくいくわけではないから、あなたの耳に入らないものもある。しかし、私はすべてを味わうはめになる」
「オロロソを何度も試してテストしてみた結果、特にうまくいくことがわかった。ウイスキーを入れる前の樽に気を配る必要がある。私たちが使用するすべての樽は、樽職人でシェリー酒製造業者のアントニオ・パエズからのもので、硫黄処理なしで冬に出荷される」
「今回のエディションにはとても満足している。ちょっとしたひねりの効いた味だ。今回リリースされるウイスキーの熟成に用いられたのは、最初にオロロソの熟成に3年使用し、その後、高い評価を受けた私たちのアイリッシュマン17年に使用した樽である。重層的な香りと複雑さが染み込んだこれらの樽は、今回が最後のお勤めとなった」
今後も新製品は目白押しだ。「今後リリースされる製品はいくつも用意されている。アイデアもいくつかある。すべてが私の思いどおりになったわけではない。人にはそれぞれ好みがある。私はエール・ビールのホップの香りが好きだし、甘いものも好きだ。だから、クリスマス・ケーキの香りがするマルサラとオロロソが好きなのだ。これからも楽しみながら、来年の製品を考えていきたいと思う」
アイルランドの市場向けにシェリー樽が1つ (948 ボトル分) が取り置かれている。このウイスキーは celticwhiskey.com で €75 で購入することができる。
(翻訳ここまで)