たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

アイルランドの野生のサクランボを使ったチェリー・リキュールの作り方

野生のサクランボの味わい方について、アイリッシュタイムズ紙に記事が掲載されていました。ウイスキーを使ってチェリー・リキュールを作る方法についても触れられていたので、訳してみました。

 

f:id:tarafuku10:20220106100004p:plain

 

(翻訳ここから)

 

アイルランドの短いサクランボの季節を最大限楽しむ

文: JP マクマホン

2020年8月2日

 

アイルランドのサクランボの季節は短い。もちろん、冬になっても、輸入したサクランボは店頭に並んでいるだろう。しかし、私は旬の短さを慈しむのが好きだ。この島の食べ物が移ろいやすいことを教えてくれるからだ。

 

アイルランドの野生のサクランボ (アイルランド語で シーリーン: silín) は、最近では見つけるのが難しくなった。しかし、少なくとも青銅器時代から、この島の住人はこの果実を食糧としてきた。オファリー県で地面を掘った際、1000 年前のサクランボの種が見つかっている。

 

この野生のサクランボは非常に酸っぱいため、そのまま食べるのは困難かもしれない。現代人は甘い味付けを好むようになったのだ。サクランボを保存する場合、5% の塩水 (1 リットルの水に 50g の塩) で塩漬けにするのが私のお気に入りの方法だ。冷蔵庫や冷所で保管した方が、サクランボの形が崩れにくい。 

 

ペクチンが豊富に含まれるサクランボは、ジャムやゼリーにも最適である。食品を専門とする歴史家のレジナ・セクストン氏から、1666 年に書かれたサクランボ・マーマレードのレシピを見せてもらったことがある。これは、バー城 (注: アイルランド中央部の Birr という町にある城) のドロシー・パーソン (注: パーソン家はバー城に居住していた) のレシピ集に含まれていたものだ。

 

サクランボのマーマレードとチェリー・リキュールを作る方法:

 

マーマレードを作るには、種を取ったサクランボ 2kg に 450g の砂糖を加える。それを厚底鍋に入れ、とろとろ煮込む。設定した温度 (40 度) になったところで、殺菌した瓶または蓋付きのプラスティック容器に入れる。

 

チェリー・リキュールは、古くから伝わるアイルランドのお酒である。ウイスキーやブランデーなどのアルコール飲料をベースとし、これに野生のサクランボを加えて作る。チェリー・ウイスキーを作るには、サクランボ 500g (種は取らなくてよい)、ウイスキー 750 ml、ブラウン・シュガー 250g を使用する。これらの材料を混ぜた後、暗い場所で 3 か月から 6 か月間保存する。クリスマスの頃にはおいしくできあがっているはずだ。必ずしも砂糖を使う必要はなく、熟成した後で、シロップやコーディアル (一種の果汁飲料) を追加することで代用することもできる。

 

もちろん、アイルランドのサクランボを楽しむ最もシンプルな方法は、粉砂糖と柔らかくホイップされたクリームを添えて、そのまま頂くことである。

 

(翻訳ここまで)