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最新のアイリッシュ・ウイスキー: ヴェルヴェット・キャップ

ウォーターフォード県  (County Waterford) のバリーダフ・アッパー (Ballyduff Upper) という小さな村にあるブラックウォーター蒸留所は、2014年に設立された新しい蒸留所。その名前は、近くを流れるブラックウォーター川にちなんでいます。

 

これまでは、ジンを製造していましたが、今回初めてウイスキーを販売するということで、アイリッシュ・タイムズ紙の記事になっていました。

 

www.irishtimes.com

 

(翻訳ここから)

最新のアイリッシュウイスキー: ヴェルヴェット・キャップ

文: ジョン・ウイルソン

2020年6月24日

 

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新しいウイスキーが続々と登場している。最新のアイリッシュウイスキーはヴェルヴェット・キャップ。ブラックウォーターNo. 5やアルディ (訳注: スーパーマーケット) のプライベート・ブランドであるボイルズ・ジンの製造で知られるブラックウォーター蒸留所の製品だ。

 

 

ヴェルヴェット・キャップは、この蒸留所からリリースされる最初のウイスキーとなる。しかし、オーナーのピーター・マルライアン (Peter Mulryan) 氏にとって、ウイスキーは未知の領域ではない。なぜなら、彼は『アイルランドウイスキー (The Whiskeys of Ireland)』というタイトルの本を出版しているからだ。

 

 

ブラックウォーター蒸留所は、ブラックウォーター川のほとりのバリーダフ・アッパーという美しい村にあるマイクロ・ディスティラリーだ。蒸留だけを目的に建設された建物を使用している。今年の4月から開始する予定だった蒸留所見学ツアーは、新型コロナウイルスの影響で延期となった。マルライアン氏は、7月初めに少人数対象のツアーをスタートできればと考えている。

 

 

マルライアン氏と蒸留責任者のジョン・ウィルコックス氏は、バリーダフで古いマッシュビル (原料のレシピ) を使用して魅力的なウイスキーをいくつも蒸留しているが、これらは現在、熟成の途中である。「私たちが作った新しいウイスキーは、熟成を始めてからまだ18か月しか経っていない。ここで蒸留したウイスキーを出荷するには、あと2年待たないといけない」とマルライアン氏は言う。「しかし、私たちの存在をいろいろな人に知ってもらう必要があると感じた。飲みやすく、心地のよいウイスキーになっている。価格設定も手ごろだと思う」

 

 

グレーン・ウイスキーモルトウイスキーを50%ずつブレンドしたヴェルヴェット・キャップは、バーボン樽、ポート樽、スタウティッド・ライ樽 (訳注: おそらく、過去にスタウト・ビールとライ・ウイスキーの熟成の両方に使用されたことのある樽) で仕上げた原酒を使用している。ノーズとパレートは、熟れたプラム、トロピカル・フルーツ、そしてヴァニラ。豊かで滑らかな舌触りである。マルライアン氏も言うように、とても飲みやすく、心地のよいウイスキーだ。

 

 

最初のバッチで出荷されるのは6000本だが、追加販売も予定されている。ヴェルヴェット・キャップは、専門の酒屋で購入できるほか、irishmalts.com で購入すれば国内および海外にも発送してもらえる。価格は40ユーロ。アイリッシュウイスキーの盛衰を記したマルライアン氏の本は、ブラックウォーター蒸留所の Web サイトから購入できる。読みごたえのある1冊である。

 

(翻訳ここまで)