準ロックダウンが始まって2日目が終わりましたが、街は特に死んだようにはなっていません。建設工事はやっているし、車も普通に走っています。交通量はさすがにいつもより少ないですが。
ソーシャル・ディスタンシングの徹底ということで、近所のスーパーはお昼時に7~8人くらいが2~3メートルの間隔で並んで、お店に入るのを待っていました。一度に店に入れる人数を制限しているわけです。ちょっと不思議な光景でした。
また、広場で女の人が3人で井戸端会議をしていたのですが、彼女達も3メートルぐらい離れ、それぞれが正三角形の頂点に立つような形でお話していました。これもおもしろかったです。
カフェは Urbanity というお店だけがテイクアウト向けにお店を開けてくれていました。ここのコーヒーはとてもおいしいのでありがたいです。
話は変わりますが、アイルランドは必需品以外を売る店は営業できないことになっています。ところが、酒屋さんは営業してもいいのです。食品や飲料 (beverage) を売る店はOKという決まりなので、酒も beverage に入るという解釈なのですね。
これはまあ、酒が必需品だという解釈というよりも、スーパーが開いているので、その中のお酒セクションで酒は買えるわけです。なのに、専業の酒屋は開店できないと言うのは不公平なので、酒屋もOKにしよか、ということらしいです。
イギリスは当初は酒屋は営業してはいけないことになっていたのですが、すぐに方針を転換。これに伴い、北アイルランドの酒屋さんも営業OKになるのではないか、という新聞記事です。
アイルランドの酒屋協会は、加盟店に対して、この公衆衛生の危機に乗じて儲けていると受け取られるような言動を慎むようにと忠告しています。
たとえば、「地元で買い物をする人が増えたので売り上げは上向いている」とか、「当局の公衆衛生ガイドラインに基づいて責任をもって営業している」とかメディアの取材に対して言うなどです。
1週間ほど前に、パブが全面的に営業を取りやめたので、酒屋の売り上げが増えたのですね。そこで、「クリスマスがまた来たみたいだ」などと発言した酒屋があったようなのです。アイルランドは12月25日はパブを含め酒類の販売が禁止されるので、その前日、前々日は酒屋さんの売り上げが上がるのですね。そのことを指しています。
ただ、やっぱりこの言い方は無責任だろうということで評判はよくなかったみたいです。