アイルランドではソーシャル・ディスタンシングについて口が酸っぱくなるぐらい言われているわけです。ほんの1週間ほど前まではA4コピー紙をプリントアウトした張り紙やガムテープなど、その場しのぎのものばかりだった。
ところが、2~3日前からちゃんとデザインして印刷したものが出回ってきた。
フェニックス・パークの歩道にはペイントで描かれているし、電光掲示板まで登場していた。
Social Distancing の日本語訳が難しいという話を前にちょっと書きましたが、”Social” だと伝わりにくい、というのはアイルランドの人も同じみたいで、アイルランドGP(家庭医)協会のトップである先生も “Physical Distancing” の方がいい言い方だと言っていましたね。
アイルランドの公共放送RTEで時事番組の司会を務めるクレア・バーンさんも陽性反応が出たそうで、月曜日の番組は自己隔離した自宅から司会をこなしていました。(写真左がバーンさん)。
火曜日だったか、グラフトン・ストリートの近くを歩いていたところ、洋服屋さんのショーウィンドウにこんな張り紙がしてありました。
“We’ll Be Back ♡”。いまは厳しい状況が続くけど、これが終わったらまた帰ってくるよ。また会おうね。それまで元気でね。心温まる張り紙じゃないですか。
ところが、その隣の飲食店にはこんな張り紙がありました。
”NO CASH. NO CASH. NO STOCK ON SITE. CCTV IN OPERATION”。「お金も貯蔵品も中には何もなし。監視カメラ作動中(だから、泥棒に入るなよ)」。ゴッサム・シティか。