たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ウォーターフォード・クリスタル工場見学

アイルランドに27年住んでいながら、そして工場見学好きを自称していながら、ウォーターフォード・クリスタルの工場を見学したのは今回が初めて。念願かないました。

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受付に行きますと、ちょうど出発したところだということで、係の方に先導していただき、ツアーに少しだけ遅れて参加。私を含めて参加者は5人。アメリカの若い男性2人と、ヨーロッパの女性2人 (たぶん親子)。

最初の部屋には、代表的なウォーターフォード・クリスタルの製品が展示されてあり、ここでイントロの説明を聞きます。

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ちょっと細かい年数は忘れましたが、弟子としての修行に8年ほど、その後、Blowing (息で膨らませる工程)、Cutting (切り細工)、Engraving (彫り細工) などの4つの工程にわかれ、それぞれマスターになるにはさらに8~10年かかるとのこと。まさに職人の世界ですね。

次に鏡の部屋みたいなところで5分ほどのイメージ・ビデオを見た後、いよいよ工場見学へ。

鋳型セクション。溶けたガラスを入れて形を作るためのもの。

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ガラスに息を吹き込むセクション。いやあ、やっぱりここは花形ですよね。ガラスが生き物のように動くのを見るのはやっぱりおもしろい。

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品質検査セクション。こういう地道な作業も重要です。

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マーキング・セクション。模様を入れる前に、その目安となるマークを入れます。

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切り細工セクション。パターンを切り出していきます。切り模様の種類は千単位であるそうですが、職人はそれをすべて記憶しているそうです。

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彫りセクション。パターンではなくて、絵を彫るセクションです。

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最後に高級感あふれるショップでお別れとなります。とても広い。

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個人的にはこうした高級装飾品には興味がないので購入はしませんでしたが、実際に稼働している工場を見学するのは、やはりとてもおもしろいです。

www.waterfordvisitorcentre.com

ウォーターフォード・クリスタルは経営難に陥った後、買収されたりして、今のオーナーが誰なのか私は把握していなかったのですが、WWRD ホールディング社という会社が経営しているとのこと。WWRD は、ウォーターフォード・クリスタル(W)、ウェッジウッド(W)、ロイヤル・ドルトン(RD)の頭文字を取ったものだそうです。そして、WWRD ホールディング社の親会社はフィンランドのフィスカースという家庭用品会社。フィンランドで現存する最古の会社とのこと。この会社は、イッタラやロイヤル・コペンハーゲンも傘下に収めている。

見学料は15ユーロ。ツアーは1時間ほど。オンラインで予約すると10%引きみたい。


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