先日のアイリッシュ・インデペンデント紙にゼレンスキー大統領の壁画ができたと写真が載っていました。ロングフォード県のグラナード (Granard) という町。昨日の土曜日、天気も良かったので私もドライブで行ってきました。
さっそくですが、そのゼレンスキーの壁画というのがこちら。壁画は町のメイン・ストリートからウォーター・レーン (Water Lane) という路地に入ったところにあります。
黄色と水色のウクライナの国旗の色をバックに、緑のシャツとグレーのジャケットを着たゼレンスキー大統領が何かを訴えかけるかのよう左手を胸にあて、右手を差し伸べています。書かれているテキストは「Slava Ukraini」。「ウクライナに栄光あれ」という意味です。
壁画が描かれているのは、ダーキン・メディカルという足専門の診療所の壁です。オーナーのパトリック・ダーキンさんがアーチストのフィル・アトキンソンさんに依頼して描いてもらったものです。3月の最後の週末に描かれたようです。アトキンソンさんは、この絵は「ウクライナの人々との連帯を示すもの」と言っています。
壁画は広いスペースに面しているわけではなくて、路地のすきまからゼレンスキーがこちらを覗いているように見えるので、それによって迫力が増しているようにも見えます。
グラナードという町には今回初めて行きました。ロングフォード県自体にあまり行く機会がなかったんですよね。帰りにロングフォードの町にも寄ったんですが、前回ロングフォード・タウンに来たのもいつか思い出せません。
アイルランドの地方の小さな町には、100メートルほどのメイン・ストリートが1本あって、その両側に店が並んでいるというのがよくあります。そして、その道がとても広いんですよ。だいたい両側が無料の駐車スペースになってるんですよね。しかも縦列駐車ではなく頭から突っ込んで止められるようになっています。
メイン・ストリートの商店街は風情のある個人経営の店が並んでいます。ただ、ニューズエージェントというかコンビニはチェーン店のロンディスとかスーパーヴァリューになっていました。でも、個人経営のブックメーカーがあったんですよ。ポール・フェイ・ブックメーカー。いまもうチェーン店ではないブックメーカーを見ることはほんと少ないです。次の写真は旧店舗の看板。今は道の反対側の新店舗に移転して営業を続けています。
それから、閉店してしまったお店もいくつかあったので写真を撮ってきました。そういうレトロ感のある絵も好きなので。
こちらは、道端におかれた本交換ボックス。読み終えた本を誰かがもってきて、読みたい本があったら無料で持って行っていいというシステム。この手のボックスもいろんなところで見かけます。
それから、こちらは湧き水ですかね。煮沸しないと飲めませんと書いてあります。
ストリート名の標識にスポンサーがついているのは珍しいなと思ったのですが、帰ってきて調べてみると、このパット・ザ・ベイカーという全国ブランドの製パン会社がこの町で創業されて、今も工場があるのですね。パット・ザ・ベイカーは、ブレナンズ、アイリッシュ・プライド、ジョンストン・ムーニー&オブライエンは、アイルランドの四大製パン会社です。
ほかにもこのあたりの小さな町に行き、いろいろ写真を撮ってきました。これから日も長くなるし、天気も良くなっていくと思うので、ドライブが楽しみです。